更新日: 2021.11.22 21:16
勝田貴元、WRC最終戦モンツァは7位。2度のセカンドベストなど「いくつか収穫があった」
「今回のラリーは、自信をつけようとして臨みました」と今戦の戦いを振り返った勝田。
「サーキットのステージではスタートからとても良い感触が得られました。山岳ステージについては、さらなる改善の必要性を感じましたが、どこでタイムを失っているのかは分かりましたし、2日目にはフィーリングが向上し、より積極的に攻められるようになりました」
「日曜日の終盤にはほんのわずかな、しかし愚かなミスをして順位を落としてしまいましたが、最終ステージを走ることができるようにマシンを修理してくれたチームに感謝します」
「その最終のパワーステージでは2番手タイムを記録することができたので、今回のラリーではいくつかポジティブな収穫があったといえます。今シーズン、サポートしてくれたすべての人に感謝しています」
既報のとおり、勝田は2022年シーズンもWRC全ラウンドに出場することが決まっている。ジョンストンとのコンビで新型ラリーカー『トヨタGRヤリスWRCラリー1』をドライブする彼を、引き続きインストラクターなどの立場からサポートするユホ・ハンニネンは、今大会での走りについて「最終的には良いかたちでシーズンを終えることができた」と評した。
「タカ(勝田貴元)にとって厳しいラリーがしばらく続いていたので、モンツァでの目標はしっかりと走ってシーズンを終えることだった」と説明したハンニネン。
「金曜日のコンディションは路面のグリップ変化が激しくトリッキーで、彼はあまり自信を持つことができなかったようだ。しかし、土曜日はすぐにクルマと自分のドライビングに自信を持てるようになり、タイムも向上した」
「日曜日は、順位を上げようとトライしていた時にコンクリートブロックにぶつかってしまった。だが、サービスでメカニックたちによってクルマは修理され、リタイアすることなく最終ステージに臨み、完走できたので本当に良かったし、パワーステージではとてもいい走りをみせてくれた」
「クルマは決して完璧な状態ではなかったが、自分がミスをしたステージでいいタイムを出したので、とても良かったと思う。最終的には良いかたちでシーズンを終えることができたので、この後は来シーズン、そしてラリー・モンテカルロに向けて集中して取り組むことができるだろう」
WRカー規定に代わるラリー1規定が導入され、“ハイブリッドカーによる新時代”を迎えるWRCの2022年シーズンは1月20~23日、伝統のラリー・モンテカルロで開幕する予定だ。