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 この栄光を電動化モデルで再現するプロジェクトを進めるGCKは、ロードゴーイング・バージョンの市場投入に先立ち、2022年のワールドRX最高峰に新型モデルを投入することをアナウンスし、チームとしてもチャンピオンシップへの復帰を果たす。

「GCKが新たな電動化方針の下で、FIA世界ラリークロス選手権に復帰することになり、とても興奮しているよ」と、新たなWRX参戦プログラムを始動させたGCK代表のシシェリ。

「ラリークロスのフォーマットは、電動モデルによるスリリングでスペクタクルなスポーツを提供するのに最適だ。僕が『ランチア・デルタ・インテグラーレ』をチョイスしたのは、それが僕ら全員を夢見させてくれたクルマだからだよ。その卓越した性能によりラリーカーの象徴となり、間違いなくその時代を代表する1台だ。そして、現在でも世界中で非常に人気があるモデルなんだ」と続けたシシェリ。

 すでに来季のRX1eクラス初年度に向けては、WorldRX3冠王者ヨハン・クリストファーソンのファミリーチームであるクリストファーソン・モータースポーツ/KMSが3台体制でのエントリーを表明しており、セアト・イビーザを走らせるオールインクルーシブ・ミュニッヒ・モータースポーツと、2021年のユーロRX1でドライバーズタイトルを獲得したESモータースポーツが、ともに2台体制での参戦を決めている。

 これらグリッドに並ぶ全車の電動コンポーネント技術を支えるのは、オーストリアのEVパイオニア企業であるクライゼル・エレクトリック社で、シリーズ主催のラリークロス・プロモーターGmbHやFIA国際自動車連盟と緊密に協力して開発・製造するKit(キット)は、ツインモーターにより総合出力500kW(約689PS)、瞬間的に880Nmもの最大トルクを発生する。

「GCKモータースポーツにとって忙しい1年になるだろうね。チーム全体がこの挑戦を楽しみにしているし、モータースポーツは現在大きな変化を遂げていて、周辺のすべての業界に影響が及んでいる」と語ったシシェリ。

「この変化のいくつかに適応し、技術開発をする上で自らの役割を果たすことこそ、僕ら全員が日々のモチベーションを維持する原動力となるはずだ」

『ルノー・メガーヌR.S.RXスーパーカー』や『ルノー・クリオR.S.RXスーパーカー』などを同時並行で投入してきたGCK Motorsport(GCKモータースポーツ)
ダカールラリーの2020年大会では、エクストリームE用の電動ワンメイクSUV『ODYSSEY 21』を走らせたゲラン・シシェリ

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