モンセによれば、開発の主眼に置かれたのは1.6リットル直噴4気筒ターボエンジンと、最高100kW(約135PS)を発揮するプラグインハイブリッドユニットを組み合わせたときに、シャシーの中ですべてのコンポーネントが調和し機能することだったという。
「我々はできるだけ多くのリアルタイムデータを収集するため、さまざまな地形であらゆるシナリオでクルマをテストしてきた。10月に実施されたシミュレーションテストでは、実際のラリーウイークエンドと同じ体験をさせた。そらに、競争力のあるデビューに向けヒュンダイi20 Nラリー1にさらなる調整を行うことができた」
ヒュンダイ・モータースポーツの社長で、アンドレア・アダモ前代表の辞任によって兼チーム代表も兼務することになったスコット・ノー氏は新型車両の発表に際し、次のように述べている。
「WRCの新しいハイブリッド時代に参加し、国際的なモータースポーツに対するヒュンダイの確固たるコミットメントを示すことができることに興奮している。WRCは最高のクルーがドライブとナビゲートをする、もっとも技術的に進んだクルマを世界でもっとも過酷なステージに置くことを目的としている。2022年シーズンは物事がさらに次のレベルに進むことになり、我々はそのための準備ができている」
「さらに、企業的な観点からもヒュンダイが公道走行に関連する技術を持つことは需要だ。WRCのハイブリッド化は、我々のブランドのモータースポーツとロードカーの活動を結びつける」
「私たちは(2019年と2020年に続く)3度目のマニュファクチャラーズタイトル獲得に向けて全力で戦い、ドライバー/コドライバー選手権タイトルの獲得に向けても、我々のクルーをサポートすることができると確信しているんだ」




■ヒュンダイ・モータースポーツ 2022年WRCドライバーラインアップ
No. | Driver | Co-Driver |
---|---|---|
11 | ティエリー・ヌービル | マルティン・ウィダグ |
8 | オット・タナク | マルティン・ヤルヴェオヤ |
*2 | オリバー・ソルベルグ | エリオット・エドモンドソン |
*6 | ダニ・ソルド | カンディード・カレラ |
*3台目のマシンをシェア