しかし、計3回の走行を終えて最終的にトップに立ったのは元王者ではなく、現王者でモンテカルロ最多8勝を誇るオジエだ。彼は3度目のランで1分50秒4をマークし、ラリー1車両による初めてのセッションで最速タイムを打ち立てた。これに0.5秒差でローブが続き、チャンピオン獲得経験が豊富な“ふたりのセバスチャン”がワン・ツーで並ぶ結果に。3番手にはエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が1分51秒4で続いた。

 ヒュンダイ勢の最上位は、4番手となったヌービルでタイムは1分52秒2。5番手から7番手にはアドリアン・フルモー、グリーンスミス、ブリーンのMスポーツ勢が1分53秒台のタイムで並んだ。

 トラブルに見舞われ出鼻をくじかれる格好となった勝田は、自身2度目のランで1分54秒2を記録して8番手に。ロバンペラを挟んで、ヒュンダイのタナクとオリバー・ソルベルグが同じく1分54秒台で10番手、11番手となっている。

 ラリー・モンテカルロの初日はこの後、モナコ中心部にあるカジノ広場でのセレモニアルスタートを経て、モナコ北部にあたるフランスの山岳地帯でSS1とSS2が行われる。スタート時間は前者が現地20時18分、後者は21時31分だ(日本時間21日:SS1=4時18分、SS2=5時31分)。

■2022年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ シェイクダウン結果

Pos. No. Driver Machine Gap
1 1 S.オジエ トヨタGRヤリス・ラリー1 1’50.4
2 19 S.ローブ フォード・プーマ・ラリー1 +0.5
3 33 E.エバンス トヨタGRヤリス・ラリー1 +1.0
4 11 T.ヌービル ヒュンダイi20 Nラリー1 +1.8
5 16 A.フルモー フォード・プーマ・ラリー1 +2.6
6 44 G.グリーンスミス フォード・プーマ・ラリー1 +2.7
7 42 C.ブリーン フォード・プーマ・ラリー1 +3.0
8 18 勝田貴元 トヨタGRヤリス・ラリー1 +3.8
9 69 K.ロバンペラ トヨタGRヤリス・ラリー1 +3.9
10 8 O.タナク ヒュンダイi20 Nラリー1 +3.9
11 2 O.ソルベルグ ヒュンダイi20 Nラリー1 +4.1

※リザルトは編集部集計

4番手タイムをマークしたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 Nラリー1) 2022年WRC第1戦モンテカルロ
4番手タイムをマークしたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 Nラリー1) 2022年WRC第1戦モンテカルロ
クレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)はパワーステアリングのトラブルに見舞われた。 2022年WRC第1戦モンテカルロ
クレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)はパワーステアリングのトラブルに見舞われた。 2022年WRC第1戦モンテカルロ
3度目のランのスタート直後にストップしたカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第1戦モンテカルロ
カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)は3度目のランのスタート直後にストップ。 2022年WRC第1戦モンテカルロ
メカニカルトラブルが原因で最初の走行のスタート時間に遅れたオット・タナク(ヒュンダイi20 Nラリー1) 2022年WRC第1戦モンテカルロ
メカニカルトラブルが原因で最初の走行のスタート時間に遅れたオット・タナク(ヒュンダイi20 Nラリー1) 2022年WRC第1戦モンテカルロ

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