「この発表を前に、早くも興奮が収まらなかったよ。これは僕にとって素晴らしい経験になると信じている。エクストリームEは、より良い未来に貢献するという野心を持ったエキサイティングなシリーズだからね」と語るのは、2022年ダカールラリーでTOYOTA GAZOO Racingの『GRダカールハイラックスT1+』をドライブし、4度目の総合優勝を獲得したばかりのアル-アティヤ。
「僕は今、チームの一員であることを誇りに思ってるし、期待は大きい。アプト・クプラXEとユタ(・クラインシュミット)の経験を活かし、勝利を目指してレースをする決意だよ。新型EVマシンに座って楽しむのが待ち切れない気分だ」
2006年のPWRCプロダクションWRC王者でもあり、中東出身ドライバーとして初のダカール複数勝利を記録した51歳の“新人”に対し、ペアを組むことが決まったクラインシュミットも「ナッサー(・アル-アティヤ)のようなダカールスターの加入は素晴らしいモチベーションになる」と意気込みを語った。
「昨年、私たちは確固たる基盤を築き、フロントポジションを目指して戦いました。今年の課題は、勝利と複数のトロフィーを獲得する上でさらに一貫性を保つことであり、私たちはその準備ができている」と続けた、総合優勝を含むダカールラリー4度の表彰台獲得経験を持つクラインシュミット。
「オフロードレースへの情熱を、このような素晴らしいチームと共有できて最高の気分。今はただ、シーズンを早く始めたいだけね」
こうしてダカール伝説のペアでシーズン1の成果をさらに強化することを目指すアプト・クプラXEだが、チームのマネージングパートナーであるアプト・スポーツラインのハンス-ユルゲン・アプトも、強力デュオ結成の決意と覚悟を次のように語っている。
「もちろん、マティアス(・エクストローム)を手放すのは少し悲しいことだ。彼は最初のシーズンに、トラックの内外で我々のチームのために素晴らしい仕事をし、DTMドイツ・ツーリングカー選手権時代を含め20年間に渡って家族の一員だった。それは今後も変わらないだろうが、もちろん我々は彼の優先順位を尊重する」と語ったアプト代表。
「しかし、ユタとナッサーのおかげで、今では非常に強力な新しいチームが結成できた。我々の目標は変わらないし、レースでの勝利とタイトルを目指して戦うだけだよ」

