ラリー・スウェーデンの初日を首位で終えたヒュンダイのヌービルは、朝からペースの面でトヨタ勢に後れを取った。さらに、午前中最後のSS11ではオーバーシュートによる約10秒のタイムロスがあり一時4番手まで順位を下げてしまう。午後にはエサペッカ・ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1)を再逆転し表彰台圏内に戻ったが、トップとのギャップは21.7秒となっている。総合4番手につけるラッピとの差は4.2秒だ。
総合5番手につけたのはTGR WRTネクストジェネレーションからWRCフル参戦中の勝田だ。この日ステージ4番手を1回、同5番手を3回記録した彼は、最終ステージを前にスロットルトラブルを抱えて後退したオリバー・ソルベルグ(ヒュンダイi20 Nラリー1)に代わってトップ5ポジションを手にした。
Mスポーツ・フォードWRTのガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1)も、地元ドライバーのトラブルの恩恵を受けるかたちで総合6番手に順位アップ。一方のソルベルグは総合7番手へとポジションを落としている。
SS15を前に総合7番手につけていたアドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)はエンジントラブルで後退し、総合15番手となった。また、Mスポーツ勢では初日のデイリタイアから復帰したクレイグ・ブリーンにもエンジンに関連するトラブルが発生。こちらは連日のリタイアとなっている。
ハイブリッドシステムの問題発生を知らせるレッドシグナルが点灯したことで、FIAレギュレーションに基づき初日にデイリタイアを余儀なくされたオット・タナク(ヒュンダイi20 Nラリー1)は、競技2日目のラリーを総合28番手で終えた。
競技最終日となる27日(日)のデイ3は、サービスパークが置かれているウメオの北西エリアで、日中のサービスを挟むことなく2本のステージを各2回走行する。SS16~19まで計4本のSSの合計距離は56.84km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は353.48kmだ。この内、最終ステージのSS19はステージトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスポイントが与えられる“パワーステージ”となっている。






