更新日: 2022.03.22 14:23
GRヤリスGR4ラリー、2022年開幕戦は“王者”勝田範彦が3位表彰台獲得/全日本ラリー
開幕戦でポディウムフィニッシュを果たした勝田は、収穫の多いラリーだったと今戦を振り返った。
「1日目はとても難しい路面で、車両に関しても多くの課題を見つけることができました。2日目の路面は完全に乾いており、自信を持って走ることができたと思います。コドライバーの木村選手も、とても良い仕事をしてくれました」
「なかなかヘイキ(・コバライネン)選手の背中は見えませんでしたが、今回負けてしまったことで、また新たな反省点や課題が見つかります」
「ドライビングも含めて収穫の多いラリーになりました。チャンピオンを獲得したことは忘れて、あらためてイチから努力を続けていきます」
豊岡悟志チーム監督、丸田智チーフメカニック、GR車両開発部・坂本祐樹氏のコメントは以下のとおりだ。
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■豊岡悟志(チーム監督)
「昨年まで6年間がんばってくれた宮本チーフから丸田チーフへとバトンタッチしチーム体制が大きく変わりました。そんななか、チーム発足以来9台目のラリー車を製作し投入できたことはひとつの成果と言えます。今シーズンも新しいメンバーでドライバーの要望に応えられるクルマづくりを通じ、人もクルマも成長できるよう愚直に取り組んでいきます」
「また、ラリー全体を盛り上げるために、どんな貢献ができるか考えてきましたが“エントラントサポートテント”を立ち上げました。今回、満足に応えきれなかった点もあるかと思いますが、ユーザーの方々とのコミュニケーション向上に引き続き努めていきたいと思います」
■丸田智(チーフメカニック)
「今年からチーフとして、2台のメンテナンスを指揮します。開幕戦までスケジュールが厳しいなか、メンバーがしっかりと車両を準備してくれたことで、不安なくラリーに臨むことができました。チームリーダーとしての経験や知識が不足していると感じる部分もありますが、私自身の成長が、チームの強さにもつながるはずと考えています。メンバーに助けてもらいながら、頼れるリーダーとなれるよう、成長していきたいですね」
「今回は『トヨタC+pod(シーポッド)』を給電車として使いました。こうしたカーボンニュートラルへの貢献など、ラリーの現場でもさまざまな活動に取り組んでいきたいと考えています」
■坂本祐樹(GR車両開発部)
「今シーズンから、全日本ラリーの現場に来るエンジニアの取りまとめを行っています。選手の声を吸い上げてエンジニアに展開し、今後のクルマづくりにつなげる仕事です」
「開幕戦は勝田選手が新車となり、眞貝選手の車両も完全にリフレッシュして臨みましたが、R5車両は非常に速く、今後に向けて大きな課題を突きつけられたと感じています。次戦の唐津は路面状況が異なるので車両セットアップも大きく変わります。エンジニア一同、必死で改善のアイデアを考え、選手に気持ちよく走ってもらえるよう頑張りたいと思います」