更新日: 2022.04.01 14:37
創設2年目のNitroRXが世界進出へ。2022年は6月のイギリス開幕で3大陸制覇の全10戦を計画
その2022-23年NitroRXでは、ラリークロスで最も強力な車両となる『FC1-X』のコンペティションデビューが計画されており、ラリークロス界の名門ビルダーとして活動する北欧のオルスバーグMSEと、スペインの電動モビリティ企業であるQEVテクノロジーズが共同開発したモデルは、最高出力800kW(約1070PS)と1100Nmという途方もない最大トルクにより、0-100km/h加速はわずか1.4秒と現行の内燃機関スーパーカーに対しても規格外のパフォーマンスを誇る。
「FC1-Xはそのパフォーマンスの観点からだけでなく、スウェーデンの北部に位置する凍った湖で走破したラップ数を考えると、そのタフさにも驚かされたよ」と語るのは、大会史上初めて雪上と氷上での戦いとなった2022年のレース・オブ・チャンピオンズ(RoC)で、そのステアリングを握ったアンドレアス・バッケルド。
「この新しいクルマと真っ向から対峙し、最初の数レースでパフォーマンスの向上とその詳細をどのチームが最初に見つけることができるか。それを確認するのは大変なことだろうね」
昨年のシーズン初年度では、NASCARカップシリーズのチャンピオンであるカイル・ブッシュやチェイス・エリオットらが“カメオ出演”し、ブッシュはあと一歩で表彰台という活躍を演じたが、ファンの注目度が急上昇するにつれ、レースの世界全体からより多くのスターが注目し「今ではF1、NASCAR、インディカー、MotoGPなどのスターを含む、多くのラインアップが控えている」と語るパストラーナ。
「FC1-Xがスタートラインに着き、競争が激化する中でどんな化学反応が起きるか。それを見るのが待ち切れないね。かつての“グループB”の遺産を現代に受け継ぐこのクルマが、ゲームを変える力になる。最高のクルマを最高のドライバーの手に渡し、世界中のどこでも最高のトラックに投げ込めるようにしたいんだ!」
そのFC1-XとグループEに加え、象徴的な現行スーパーカー・クラスと次世代ドライバー向けの登竜門となるNRX Next部門も引き続き設定され、ファンにはさらに幅広いアクションが提供される見込みだ。
■ナイトロ・ラリークロス2022-23暫定カレンダー
ラウンド | 開催日 | 開催地 |
---|---|---|
Rd.1 | 6月18~19日 | イギリス/リデンヒル |
Rd.2 | 7月30~31日 | スウェーデン/TBA |
Rd.3 | 8月27~28日 | フィンランド/TBA |
Rd.4 | 10月1~2日 | アメリカ/ミネアポリス |
Rd.5 | 10月29~30日 | アメリカ/ロザンゼルス |
Rd.6 | 11月12~13日 | アメリカ/フェニックス |
Rd.7 | 12月10~11日 | サウジアラビア/TBA |
Rd.8 | 2023年1月21~22日 | カナダ/ケベック |
Rd.9 | 2月4~5日 | カナダ/アルバータ |
Rd.10 | TBA | アメリカ/TBA |