更新日: 2022.04.24 12:44
ロバンペラの独走に「待った!」2番手タナクが猛チャージ。勝田は6番手に/WRC第3戦
21歳のフィンランド人にプレッシャーをかけたタナクは、SS11の結果が目を見張るものだったことを認めた。
「あのようなコンディション(濃霧の中)ではタイムのことなどは気にせず、無事にステージをパスできたことに満足する。それはまるで別世界のようだった」とタナク。
「今日の午後は、限界までプッシュするような(マシン)フィーリングではなかった」と彼は付け加えた。
Mスポーツ・フォードのクレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)は前日からひとつ順位を上げ、表彰台圏内の3番手に浮上した。しかし、その背後には今朝のサービス後のTCへの延着により、さらに10秒のペナルティを受けたヌービルが4.9秒差で迫っている。こちらの戦いも最終日の注目ポイントとなりそうだ。
デイ1を5番手で終えたオリバー・ソルベルグ(ヒョンデi20 Nラリー1)は、SS9でバランスを崩しリヤからステージ脇の木に激突。直後エキゾースト付近から出火したもののクルーは無事にクルマを降り、火も消し止められた。なお同ステージは、このアクシデントによってキャンセルとなった。また、ソルベルグはデイ2をもってリタイアとなっている。
トヨタのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、ソルベルグの離脱によって5番手に浮上した。今シーズン、未だノーポイントの彼は2本の2番手タイムを刻むなど安定した走りを続け順位をキープした。
デイ1を7番手で終えた勝田貴元は、2本のステージをタイヤの空気が抜けた状態で走ったことでタイムを失ったものの、総合6番手に順位を上げてデイ2を終えている。続く総合7番手はWRC2首位につけているヨハン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)だ。
前日のデイリタイアからラリーに復帰したガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1)は総合17番手。チームメイトのピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)が総合50番手、走行順の利を活かし3本のステージで最速タイムを刻んだエサペッカ・ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合54番手、WRC2クラスにエントリーしている福永修(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)は総合57番手で最終日を迎える。
その競技最終のデイ3は、サービスパークの北側で2本のステージをサービスを挟むことなく各2回走行する。このうちのSS17/19は新ステージだ。SS18の再走ステージとなる最終SS20は、ステージトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスポイントが付与される“パワーステージ”となっている。SS17~20まで計4本のステージの合計距離は54.48km、リエゾンを含む1日の総走行距離は374.42kmだ。