明けた日曜も3つのヒートすべてでペースを上げたマルクランドは、プログレッションレース、セミファイナル、そして最も重要なファイナルで他を圧倒。昨季はヨハン・クリストファーソンの僚友として薫陶を受けたアイデのアウディを退け、3度目の欧州タイトルに向け視界良好の開幕勝利を手にした。
「こんなふうにシーズンをスタートできてとてもうれしいよ。僕はこのトラックが大好きだけど、それでもグリップレベルが上がるにつれてすべてが最終的にかなりタイトになり、他のトラックほど大きな一歩を踏み出すことができなかった」と振り返った29歳のマルクランド。
「セミファイナルの後には自分のドライビングに少し失望していて、自分自身に対し腹も立てていたので『ファイナルでは、やるべきことを成し遂げるんだ!』と強く言い聞かせていた。SETプロモーションと契約したとき、僕らは良いパッケージを持っていると確信していたから、ここで勝つことによってそれを証明するのは素晴らしい気分だよ」
アイデの背後、3位表彰台を狙ったバウマニスはエンジントラブルでパワーを失い4位に沈み、代わってデンマーク出身のユーリック・リンネマン(フォード・フィエスタRXスーパーカー)がポディウムを獲得し、初日18番手の苦しみから奇跡のカムバックを演出。一方、併催のEuroRX3では、昨季ランキング2位となったコービー・パウエル(アウディA1)が逆転勝利を飾っている。
これで単独開催の開幕戦を終えたEuroRX1は、続く第2戦でいよいよWorldRXと合流。今季よりフル電動クラスRX1eを頂点とする世界選手権と2年目開催のRX2eが、7月2〜3日の週末にラリークロスの“聖地”スウェーデンはホーリエスでオープニングの日を迎える。

