また、勝田は午後のステージでクルマのフロントにダメージを負ったため、ペースを落として走らざるを得えなかったが、最後まで確実に走り抜き総合6番手でデイ3を走破した。
なお、前日のデイリタイアを経て再出走したエバンスは、SS16でサスペンションにダメージを受け今大会2度目のデイリタイアに。チームはサービスでクルマを直し、エバンスは最終日にふたたび出走する予定だ。
「今日は気温が高く、路面コンディションも荒れていて、非常に困難な1日だった」と語るのは、TGR WRTのスポーティング・ディレクターを務めるカイ・リンドストローム。
「今朝のエサペッカ(・ラッピ)のことはとても残念だ。素晴らしい戦いをしていたのに、あのような結果になってしまったことが残念でならない。幸いにもクルマを修理することができたので、明日は再出走してポイントを狙うことができるだろう」
「カッレ(・ロバンペラ)は今日もとても良い仕事をした。一番の目標はドライバー選手権のライバルの前にい続けることだったため、ヌービルが脱落した後はクレイジーに走る必要はなかった。また、(勝田)貴元は問題を抱えながらも最後まで走り切ったので、良かったと思う」
競技最終日となる5日(日)のデイ4はSS18~21が行われ、選手たちはアルゲーロのサービスパークを起点に島の北部で2本のグラベルステージを各2回走行する。このうち最終SS21は、ステージトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスポイントが付与される“パワーステージ”となっている。4本のSS合計距離は39.30km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は192.31kmだ。

