ラリー・イタリア・サルディニアの全日程を終えて、ヤリ-マティ・ラトバラ代表の留守を預かったTGR WRTのスポーティング・ディレクター、カイ・リンドストロームは次のように語った。
「我々はすべてのラリーに勝つために出場しているが、今回は非常に困難な週末となり、その目的を達成することができなかった」
「それでも、マニュファクチャラー選手権では依然首位だし、ドライバー選手権ではカッレ(・ロバンペラ)がリードをさらに広げた。タイトルを獲得するためにはすべてのラリーで勝つ必要はなく、カッレは出走順が一番だったにも関わらず素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれたと思う」
「序盤にエルフィン(・エバンス)とエサペッカ(・ラッピ)に起きてしまったことは残念だが、それもラリーの一部だ」
「新しいレギュレーションが施行された今年は、非常に良いシーズンのスタートを切ることができたが、今回のラフなコンディションで、まだ取り組むべき点があることを発見した。改善する余地がまだあり、次のイベントでクルマがさらに良くなる可能性があるということが分かったのは良いことだ」
サルディニアで今シーズン初めて表彰台を逃す結果となったTGR WRTがリベンジを期すWRCの次戦は、6月23日から26日にかけて、アフリカのケニアで行われる第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』だ。昨年、この伝統のラリーは2002年大会以来19年ぶりにWRCイベントとして開催され、最終日まで勝田と首位を争ったセバスチャン・オジエが優勝。勝田がキャリアベストリザルトとなる総合2位を獲得し、ヤリスWRCがワン・ツー・フィニッシュを飾っている。
サファリ・ラリーのステージは過去2戦と同じくグラベルで、非常に高速な区間と、石や岩が多くある荒れた区間の両方があり、雨が降ると路面はぬかるみ非常に滑りやすくなるのが特徴だ。

