更新日: 2022.06.06 18:57
勝田貴元、サルディニアの路面に苦戦しながら6位入賞「徐々にペースを上げられた」/WRC第5戦
この週末における勝田の戦いを、WRCチャレンジプログラムのインストラクターであるユホ・ハンニネンは「非常に良い仕事をした」と評価した。
「今週末も、貴元はとても良い仕事をした。金曜日の滑りやすいコンディションのステージを早い出走順で走るというのは、彼にとってまた新たなるシチュエーションだった。すぐに自信を掴むことはできなかったが、クルマのセットアップをいくつか変更したことで、自信を取り戻すことができました。今回得た知識により、次のケニアに向けてより良い準備ができるはずだ」とハンニネン。
「また、クルマと完全に一体化していない状況で、あまりハードに攻め過ぎなかったことも、私は良かったと思う。完走しパワーステージでポイントを獲得したことで、大変だった週末をいい形で締めくくることができたはずだ」
勝田自身は今戦について、「いい感触を得ることができた」と述べている。
「多くのチャレンジがあり、とてもタフな週末だったので、完走することができてうれしいです。このラリーは毎回大変ですが、とくに今年は気温が高く、ステージのコンディションも荒れていたので、なおさらでした。簡単にダメージを負ってしまうような、非常に難しいセクションもいくつかありましたが、それでも少しずつペースを上げていくことができました」
「土曜日の午前中のステージが終わるころには、そこそこのペースで走れるようになり、自信を持てるようになりましたが、午後のステージではラジエーターのダメージにかなり注意して走らなくてはなりませんでした」
「リエゾン(移動)区間の道端でアーロン(・ジョンストン/コドライバー)がとてもうまく修理をしてくれたお陰で、何とか乗り切ることができました。完走して走行距離を伸ばし、いい感触を得ることができたので、次戦のケニアがとても楽しみです」
その第6戦ケニアは昨年、勝田が自己ベストリザルトとなる総合2位表彰台を獲得した思い出の地だ。“サファリ・ラリー”として知られる同イベントの路面は今戦と同じくグラベルとなり、その中に高速な区間と石や岩が多くある荒れた区間の両方が存在する。2021年大会では突然の強雨でぬかるみ、非常に滑りやすい路面となったステージもあった。