更新日: 2017.01.19 15:19
WRC新時代の幕開け。週末の開幕戦に向け、各ドライバーが意気込み
いよいよ今週、1月19日に世界ラリー選手権(WRC)の2017年シーズンが開幕する。例年以上に注目が集まる開幕戦モンテカルロに向け、各チームのドライバーたちが意気込みを語った。
■Mスポーツ
王者フォルクスワーゲンの撤退により、ドライバー市場に“放出”されたセバスチャン・オジエを迎え入れたMスポーツ。今季はオジエと若手オット・タナクに加え、タイヤメーカーDMACKが運営するDMACKワールドラリーチームのエルフィン・エバンスを加えた3台体制でシリーズに挑む。マシンは、フォード・フィエスタをベースとしたフォード・フィエスタWRCだ。
●セバスチャン・オジエ
「新しいレギュレーションに新しいマシン、そして新しいチーム。2017年はすべてが一新されたシーズンだ」
「ラリーでは経験がもっとも重要な鍵となるから、もう少しチームとテストを重ねたかったけれど、限られた時間のなかでも多くのことを学ぶことができた」
「長年ラリーに携わってきて、どう戦えばいいかは熟知しているつもり。今週末も現実的アプローチで攻めていく。準備が万全とは言い難いが、初戦からベストを尽くしていくよ」
「ラリー・モンテカルロで勝つために必要なのは、正しいタイヤ選択とコンディションの判断、そしてグリップレベルを見極めることだ。これらのことをしっかり守っていけば、必ずいい結果に繋がる」
「これまで何度かラリー・モンテカルロで勝利を手にしているけれど、歴史は長く、毎年チャレンジングなイベントだから、慣れたと感じることはない。とても特別な1戦だよ」
●オット・タナク
「去年から、いろいろなことが変わっていて、まったく新しい挑戦になる。シーズン開幕が待ち遠しかったよ」
「開幕に向けて、あらゆる準備を整えてきたし、チームスタッフは新型マシンに驚くべき改良を施してきた。どのチームも新車を投入するから、最初のステージを走りきるまで勢力図は描けない状況だ」
「モチベーションは高まっているけれど、開幕戦のラリー・モンテカルロはシリーズのなかでも、もっとも難易度が高いイベントのひとつだ。チャレンジングな戦いになるけど、鍵となる要素はシンプルなんだ」
「今シーズンの目標は、終始安定したパフォーマンスを発揮すること、そしてコンスタントにポイントを稼ぐことだ」
●エルフィン・エバンス
「WRCの最上位クラスに戻り、新世代のWRカーをドライブするチャンスに恵まれて光栄だ。DMACKには感謝している」
「昨シーズンはWRC2での活動と並行して、フィエスタWRCの開発にも取り組んできた。トップクラスでの戦いはハードなものになることは分かっているけれど、戦う準備は整っているよ」