更新日: 2022.07.24 10:59
新型ファビアに改良版フィエスタも登場。熾烈なWRC2で使われるラリー2マシン【WRC Topic】
ファビアRSラリー2は、エンジンパフォーマンスの向上、サスペンションの設計見直し、特殊な形状のリヤウイング採用と、ボディも含め全面的に新設計されたシュコダの意欲作だ。ホモロゲーションの取得は8月1日に予定されており、本来ならばラリー・フィンランドでWRCデビューを果たす予定だった。
しかし、パーツの供給に問題が生じフィンランドには間に合わず。続くイープル・ラリー(ベルギー)はインターバルが短いため、9月のアクロポリス・ラリーがデビュー戦となる可能性が高い。状況次第ではさらに遅れるかもしれないが……。
開発ドライバーのひとりでもあるミケルセンは、すでにチェコのボヘミア・ラリーでニューマシンをコースカーとして走らせており、力強いエンジンパフォーマンスと、高速スタビリティの高さを実感したという。ラリー・エストニアで優勝し、WRC2ランキング首位をライバルと争う立場のミケルセンとしては、少しでも早くニューマシンの恩恵を受けたいところだろう。
一方、ライバルマシンもアップグレードで対向する。Mスポーツ・フォードは、ラリー・エストニアでフィエスタ・ラリー2の進化版を投入。ダウンフォースを向上させるため、リヤウイングは複雑なデザインとなり、ミラーはプーマラリー1ハイブリッドと似た形状のL字型タイプに。
また、リヤサスペンションはクロスメンバーを新設計、ジオメトリーも含めて改善された。ただし、エストニアでは期待されたほどの速さは見られなかったが。
華やかなトップカテゴリーの陰に隠れがちではあるが、WRC2は選手も、クルマも、優勝戦いも非常にハイレベル。次戦はWRC2の戦いにも注目してほしい。
![エアロパッケージや足回りなどが改良されたフォード・フィエスタ・ラリー2 2022年WRC第7戦ラリー・エストニア](https://cdn-image.as-web.jp/2022/07/24105025/asimg_WRC_Estonia-950_ba62dca56043c4c-660x440.jpg)
![ヤリ・フッツネン駆るフォード・フィエスタ・ラリー2(Mスポーツ・フォード) 2022年WRC第7戦ラリー・エストニア](https://cdn-image.as-web.jp/2022/07/24105019/asimg_WRC_Estonia-587_6c62dca55b0e745-660x440.jpg)
![WRC2クラス首位につけているアンドレアス・ミケルセンは、シュコダ・ファビアRSラリー2の開発ドライバーを務めている](https://cdn-image.as-web.jp/2022/07/24105023/asimg_DZ7_5320-3.JPG-scaled_5162dca55e7a707-660x440.jpg)