ERCのシリーズマネージャーを務めるイアン・キャンベルは、このWRC伝統のラウンドをシリーズ最終戦として実施することを「喜んでいる」と歓迎の意を示した。
「このイベントを今年のチャンピオンシップの最終ラウンドとして発表できることに非常に興奮している。ERCは引き続き、若い才能の開発と知名度の向上に取り組んで来ているし、ドライバーの多くはWRCの最高峰に到達することを熱望しているんだ。最終ラウンドにそのスペインを含めることで、彼らの能力を披露する絶好の機会が得られる訳だからね」と続けたキャンベル。
「イベント主催者のRACC(カタルーニャ・オートモビル・クラブ)は、このレベルでラリーを成功させるには何が必要かを正確に知っており、我々が参加できるチャンスを諸手を挙げて歓迎してくれたよ」
一方、そのRACC代表のジョセップ・マテウも「伝説的なイベントとなる10月にERCをサロウ(コスタ・ドラーダの中心地)に迎えられることをうれしく思う」と応じた。
「このラリーは、これまで以上に大きなインパクトを与えるだろうね。同じイベントの週末に、世界最大の2つのラリー・チャンピオンシップを目の当たりにすることは、ファンにとっても最高のご褒美になるはずだ」
ERCの選手権争いは、序盤からシリーズを牽引するチームMRFタイヤのエフレン・ヤレーナ(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)が137点をマークし、有効6戦のポイント制度でも2位のシモーネ・テンペスティーニ(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)に58点差の大量リードを築く。
そして資金難に苦しみながらも前半戦で2勝を挙げたニル・ソランス(ヒョンデi20 Nラリー2)にとっては、このスペインが地元戦ともなるだけに、なんとしても第7戦のチェコで弾みをつけたいところだ。
