クレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)は、トップと32.5秒差の総合5番手でMスポーツ・フォードWRT陣営の最上位につけた。3.9秒後方にはトヨタGRヤリス・ラリー1を駆る勝田が迫るが、その後方のティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)とは約15秒のギャップがある。
総合8番手はMスポーツのピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)、僚友ガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1)が続き、総合10番手にはWRC2クラス首位のテーム・スニネン(ヒョンデi20 Nラリー2)が入った。
母国フィンランドでラリー1デビューを果たしたヤリ・フッツネン(フォード・プーマ・ラリー1)は、SS7まで総合8番手につけていた。しかし、無情にもマシントラブルが発生してしまう。彼は燃圧のトラブルによって一時走行できない状態となり、順位を総合21番手まで下げることとなってしまった。
また、チームメイトのアドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)はSS3でのアクシデントでステアリングアームを損傷。幸い走行を続けることはできたが、後にパワーステアリングが効かなくなっため大幅にタイムを失い、最終的に総合36番手となっている。なお、彼にとって幸運だったのは、この日は2度のサービスが設定されていたため終盤には問題が解決されたことと、パワステなしで臨むはずだったデイ2最長21.69kmのSS5が安全性の確保のためにステージキャンセルとなったことだ。
ヒョンデのオリバー・ソルベルグはSS2のスタートから300m地点の左コーナーでクラッシュを喫した。このアクシデントによってヒョンデi20 Nラリー1は横転。チームは再出走に向けて修復を試みたが、ロールケージにダメージを受けていたため再スタートは不可能と判断されている。
ラリー・フィンランドの競技3日目、6日(土)のデイ3はサービスパークの南側に広がる森林地帯が戦いの舞台となり、パイヤラ、ラプスラ、パタヨキ、ヴェックラという4本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行する。計8本のステージの合計距離は150.30kmで、これは4日間で最長となる。リエゾン(移動区間)を含めた1日の総走行距離は626.70kmだ。


