更新日: 2022.08.09 18:18
勝田貴元、超高速グラベルで争われた“第2のホームラリー”で6位入賞/WRCフィンランド
「(第7戦)エストニアの時と同じように、初めてトップレベルで戦い続けてこのラリーを完走したのは、素晴らしいことだ」と勝田を称賛するのは、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムのインストラクターを務めるユホ・ハンニネン。
「土曜日の午後はあまり自信が持てず、終盤にはスピンをしてしまったが、それが最終結果に大きく影響したとは思わない」
「ラリー中にかなり頻繁にセットアップを変更したが、日曜日に向けて施した変更は彼にとってポジティブなものとなり、とても満足していた。チームとしては、クルマについて多くを学ぶことができたし、貴元が最高のパフォーマンスを発揮するためには何が必要なのかも理解することができた。今年まだ2戦あるグラベルラリーに向けて、それは非常に有益なことだと思っている」
地元で開催された4日間の戦いを終えた勝田は、「自分としてはいい内容と思えるラリーでしたし、第2のホームラリーを走り切ることができてうれしいです」とコメント。
「金曜日はいい戦いを楽しむことができましたが、土曜日は問題に直面し、ステージのコンディションと、自分自身が自信を持ちきれないことにかなり悩みました。グリップレベルが安定せず、スピンもしたことで5番手のティエリー(・ヌービル/ヒョンデi20 Nラリー1)と戦うチャンスを失ってしまいました」
「それでも、最終日にクルマのセッティングを変更したところフィーリングは良くなり、金曜日の時点で持っていた自信を取り戻すことができました」と彼は続けた。
「クルマは良かったですし、挙動も予測しやすいものでした。コンディションが変化する状況ではさらに改善する必要がありますが、前戦エストニアの時よりは今回のほうが良かったので、ポジティブに考えることができます」
このように語った勝田が挑む次戦は、2021年に初めてWRCイベントとして開催されたベルギーのターマック(舗装路)ラリー、『イープル・ラリー・ベルギー』だ。8月19~21日に行われる同ラウンドも非常に速度域の高いラリーであり、勝田は昨年このラリーで大きなクラッシュを喫している。