更新日: 2022.09.29 22:48
王者RXRを撃破し、ルイス・ハミルトン率いるX44が今季初優勝/エクストリームE第4戦
明けた日曜午前のセミファイナル、そして敗者復活のクレイジー・レースを経て、RXRを筆頭にプラクティス最速を記録したアクシオナ・サインツXEチームの“帝王”カルロス・サインツ/ライア・サンズ組、さらにX44ヴィダ・カーボン・レーシングとABTクプラXE、そしてタナー・ファウスト/エマ・ギルモア組のNEOMマクラーレン・エクストリームEがファイナル進出を確定させる。
しかしファイナルを前に王者RXRのワンメイク車両『オデッセイ21』に異変が生じ、クルマは再起動することなく息絶えてしまう。これにより、セミファイナル2で敗退していた前戦勝者CGRのカイル・ルデュック/サラ・プライス組が、代役でのファイナル出走を果たすこととなった。
失意のクリストファーソンとコチュリンスキーがパドックから見守るなか、選手権を争うライバルたちがスタートを切ると、まずはX44のローブがリードを奪い、背後からファウストのマクラーレンが追う展開に。さらにハーフスピン状態に陥りながらもサインツに仕掛けたルデュックが3番手を奪取し、ドライバー交代のスイッチゾーンに近づくと、最後の左コーナーで強引に仕掛けたCGRがサイドウェイのままX44のマシンに接近、これで抜け出したマクラーレンが首位で折り返す。
女性ドライバーのギルモアvsグティエレスの構図でファイナルラップに突入すると、ハイパードライブを巧みに利用したX44が早めに首位奪還に成功。2台は3番手のCGRプライスを置き去りにする速さを見せると、コース終盤でサイド・バイ・サイドに持ち込んだギルモアが逆転を決めてトップチェッカー。今季より参戦のNEOMマクラーレン・エクストリームEが、ついに先頭でフィニッシュラインを横切った。
しかしレース後に「ウェイポイントのマーカーを逃した」ことによるペナルティがリザルトを大きく覆し、首位のマクラーレン、3位フィニッシュのCGRにタイム加算の裁定が降り、最終ラップでファステストを刻んでいたグティエレスのX44が今季初優勝を奪還。アクシオナ・サインツXEチームが2位、ABTクプラXEが3位となり、代役アンダーソンはデビュー戦でのポディウム獲得を果たす結果となった。
「ここで優勝でき、チャンピオンシップ争いを続けることができてとてもうれしい。RXRは本当に強いチームだから、ファイナルでドライブできなかったのは残念ね。非常にタフなレースだったしファステストラップを記録できて驚いたけど、女性ドライバーが自分自身を証明し、世界最高のドライバーと競争できることを証明する素晴らしい機会をモノにできた」と、改めて全体最速の意義と喜びを語ったグティエレス。
「ウルグアイで複数のチームがチャンピオンシップを争うことは、本当に興味深い展開になるでしょうし、南米でレースをするのは(レイド出身の彼女にとって)大好きだから良いことね。願わくばもう一度レースで勝利し、チャンピオンシップも獲得できることを願っている」
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