更新日: 2022.10.02 10:53
22歳の誕生日にトップ浮上、ロバンペラが初戴冠に王手。勝田貴元はリタイア/WRCニュージーランド
ライバルの“自爆”をよそにロバンペラは今シーズン6勝目とキャリア初となるシリーズチャンピオンに向けてひた走る。彼は午後のオープニングステージとなったSS11、続くSS12でベストタイムを刻むと、最後のSS13でも2番手タイムをマークし、総合2番手につける“現王者”オジエに対して29.0秒のギャップを作ってデイ3を走破してみせた。
仮にトップ3の順位がこのまま変わらずに競技最終日の4本のステージを終えた場合、日曜の最終パワーステージでロバンペラが4位以上のタイムを記録すると、22歳のフィンランド人がWRC史上最年少チャンピオンを確定させることになる。
そんな表彰台圏内の争いの後方では、午前中に3速を失ったヌービルが僚友タナクから約1分遅れの総合4番手につけ、エンジンのミスファイアによってさらに1分53秒遅れたソルベルグが続く。総合6番手にはWRC2リーダーのヘイデン・パッドン(ヒョンデi20 Nラリー2)がつけている。
総合7番手はミリタリーカラーとなったフォード・プーマ・ラリー1を駆るロレンツォ・ベルテッリ。WRC2クラス2番手のカイエタン・カイエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリ2エボ)がトップ8リザルトを完成させた。
勝田はSS11を終えた時点で前日の総合8番手から5番手に順位を上げていたが、SS12で痛恨のコースオフ。エバンスと同様にロールケージにまでダメージが及んだたため、今戦から退くこととなった。
3名が戦列を離れたデイ3の翌日、2日(日)に行われる競技最終日は、サービスパークの南東エリアで“ウィットフォード・フォレスト-テ・マラウンガ・ワイホ”と“ジャックス・リッジ・ハウヌイ”という2本のステージを日中のサービスを挟むことなく各2回走行する。このうち最終ステージとなるSS17“ジャックス・リッジ・ハウヌイ2”は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスポイントが付与されるパワーステージだ。SS14~17、計4本のステージの合計距離は31.18km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は140.08kmとなっている。