「非常に厳しいコンディションのなか、波乱の土曜日となった」と語るのは、TOYOTA GAZOO Racing WRTのボス、ヤリ-マティ・ラトバラだ。
「ニュージーランドのステージは雨が激しく降ってもグリップがそれほど低くならないのだが、グリップに一貫性がないため、ドライバーは判断することが難しい。そのため数名のドライバーがアクシデントに見舞われ、残念ながらエルフィン(・エバンス)もそのひとりとなってしまった」
「ロールケージにダメージがあり、それを修復することは不可能なため、残念ながら明日、彼らが再スタートすることはできない」
「そのことを除けば、今晩はワン・ツーを達成することができたので、とてもハッピーだ。カッレ(・ロバンペラ)は今日もトリッキーなコンディションで素晴らしい走りを見せてくれたし、セブ(セバスチャン・オジエ)もチャンピオンシップのために重要な仕事をしてくれた」
「明日に向けて絶好の順位につけているが、まだ戦いは終わっていない。天候がこれ以上良くなることはないと思うので、ドライビングに100%集中し、いい結果でラリーを終えなくてはならない」
エバンスと勝田が戦列を離れたデイ3の翌日、2日(日)に行われる競技最終日は、サービスパークの南東エリアで“ウィットフォード・フォレスト-テ・マラウンガ・ワイホ”と“ジャックス・リッジ・ハウヌイ”という2本のステージを日中のサービスを挟むことなく各2回走行する。このうち最終ステージとなるSS17“ジャックス・リッジ・ハウヌイ2”は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスポイントが付与されるパワーステージだ。SS14~17、計算4本のステージの合計距離は31.18km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は140.08kmとなっている。

