更新日: 2022.10.03 12:44
トヨタ、4年連続でチャンピオン輩出。6勝目飾った22歳ロバンペラが初戴冠/WRCニュージーランド
第6戦ケニア以来、約3カ月ぶりにWRCに復帰したオジエは、ブランクを感じさせないスピードで上位争いを続けた。選手権8冠王者である彼は総合2位フィニッシュによりロバンペラの選手権ライバルが獲得できるポイントを少なくし、チームメイトの初タイトル獲得をサポート。
また、チームはロバンペラとオジエが獲得したポイントにより、マニュファクチャラー選手権におけるリードは81ポイントとした。この結果、早ければ次戦のラリー・スペインでタイトルが決まる可能性が生まれている。
「いま、とてもエモーショナルな気持ちになっている。カッレ(・ロバンペラ)のチャンピオンシップ獲得は、本当に素晴らしいことだ」と語るのは、チームを率いるヤリ-マティ・ラトバラ代表。
「まず何よりも、昨日22歳になったばかりの彼がWRCのあらゆる記録を塗り替え、タイトルを獲得したのは驚くべきことだ。そして、20年ぶりにフィンランド人がワールドチャンピオンになったことにも重要な意味がある。これまで、私を含めたドライバーたちは、あと一歩というところまでいったが、それは叶わなかった。だからこそ、カッレがついに成し遂げてくれたことに感謝している」
「そして、ギリシャでの苦戦から立ち直り、ここニュージーランドでワン・ツー・フィニッシュを達成したチームのことも、本当に誇りに思う。マニュファクチャラー選手権にとって大きな助けになったので、次のスペインではマニュファクチャラーズタイトルの獲得に集中して戦うことができる」
その次戦ラリー・スペインは10月20日から23日にかけて、スペインのバルセロナの南側に位置するサロウを中心に開催される。2021年から完全なターマック(舗装路)ラリーとして開催されるようになった同イベントのステージは全体的に路面がスムーズで、流れるようなコーナーが多いため、攻めがいのあるラリーとして選手に人気がある。
■トヨタ車でWRCドライバーズタイトルを獲得したドライバー
1990年:カルロス・サインツ(セリカGT-FOUR ST165)
1992年:カルロス・サインツ(セリカ・ターボ4WD ST185)
1993年:ユハ・カンクネン(セリカ・ターボ4WD ST185)
1994年:ディディエ・オリオール(セリカ・ターボ4WD ST185)
2019年:オット・タナク(ヤリスWRC)
2020年:セバスチャン・オジエ(ヤリスWRC)
2021年:セバスチャン・オジエ(ヤリスWRC)
2022年:カッレ・ロバンペラ(GRヤリス・ラリー1)