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投稿日: 2022.10.13 16:50
更新日: 2022.10.13 16:58

元F1王者バトンがデビュー。NitroRX第3戦は開幕勝者ラーソンを降し、初代王者パストラーナが勝利


ラリー/WRC | 元F1王者バトンがデビュー。NitroRX第3戦は開幕勝者ラーソンを降し、初代王者パストラーナが勝利

 これにより8台で争われた初日は、チームメイトの不在を補うべく奮闘したラーソンが首位に立ち、名門オルスバーグMSE AB(OMSE)から参戦のケビン・エリクソン、そしてチャンピオン率いるバーモント・スポーツカーのパストラーナが続く展開に。一方、注目されたバトンもチームメイト兼代表のオリバー・ベネットを上回る走りを披露するなど、上々のラリークロス本格デビュー初日を終えた。

 明けた日曜も各予選ヒートからセミファイナル、さらに敗者復活LCQのセッションと進んでいくなか、車両修復……というより完全な再構築に近い作業を完遂したDRR JCクルーの尽力もあり、バッケルドとマッコーネルもメディカルの許可を得て戦線に復帰する。

 すると、そのオープニングヒートで今度はケビン・エリクソンがロールを喫し、車両修復可能な損傷状態ながら、エリクソン自身が日曜からの競技撤退を決断。セミファイナル敗退からLCQに回ったバトンも、僚友ベネットにわずかに届かず。8台が出走するファイナルは、パストラーナ、ラーソンのフロントロウ以下、マッコーネル、コナー・マテル(るバーモント・スポーツカー)、バッケルド、オリバー・エリクソン(OMSE)、そしてベネットに加え、地元ワイルドカードのアンドリュー・カールソン(DRR JC)のラインアップとなった。

 そのファイナルに向け、ターマックのグリッドから並んでスタートを切った先頭2台は、グラベル突入後のヘアピンに向け初代王者がブレーキングゾーンでインサイドを抑えると、後続を完全ブロックする“超スロー”なボトムスピードでインベタのラインをキープする。

 これでラーソンの機先を制したパストラーナは、ファステストラップを連発しながら最終周のジョーカーもクリアし、振り返ることなく3.793秒のマージンを築いてチェッカー。約1年前の2021年にタイトル獲得を成し遂げたERXモーターパークで、今季初勝利を手にすることに。

 2位ラーソンの背後には、土曜に喫した恐怖のクラッシュを乗り越えたマッコーネルとバッケルドが続き、こちらも今季初のファイナル進出を決めたベネットのトップ5となった。

 この後も北米開催の続くNitroRXは、10月29~30日にカリフォルニア州のグレンヘレンで第4戦を実施。そして11月12~13日にアリゾナ州フェニックスでの第5戦を迎え、同イベントには2020年のNASCARカップ・シリーズ王者でもあるチェイス・エリオットの”カメオ出演”も予定されている。

ファイナルでは、スタート直後のヘアピンで主導権を握ったトラビス・パストラーナが、実質的に勝負を決める展開に
盟主パストラーナが、アメリカ凱旋のファーストラウンドで勝利を飾る、千両役者ぶりを見せつけた
デビュー戦では惜しくもファイナル進出を逃したジェンソン・バトン。続くカリフォルニア州のグレンヘレンで第4戦にも出場予定だ


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