更新日: 2022.10.24 20:50
勝田貴元、序盤の遅れで7位も“良い流れ”を得て日本へ「実りある週末になった」/WRCスペイン
勝田にとってもうひとつの喜びは、トヨタチームがこのラリー・スペインでマニュファクチャラー選手権チャンピオンを決め、2年連続でドライバー/コドライバー/マニュファクチャラーズタイトル獲得の“トリプルクラウン”を達成したことだ。
「チームがマニュファクチャラーズタイトルを獲得できたのもうれしかったです」と勝田。
「3つのタイトルをすべて獲得したのは素晴らしいことですし、スタッフ全員がシーズンを通して本当にいい仕事をしたと思います」
TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムのインストラクターを務めるユホ・ハンニネンは、後半に調子を上げてきた勝田が「ラリージャパンに向けていい流れに乗った」と感じている。
「貴元は今週末よく頑張った。土曜日のパンクによって多くのタイムを失ったが、今回のラリーでもっとも重要だったのは、彼がターマックでクルマに自信を持つことだったんだ」と語ったハンニネン。
「金曜日の午前中は路面が湿った状態で、グリップレベルも変化し、貴元にとってはかなり難しいコンディションだった。しかし、その後は走りが改善しクルマのフィーリングも良くなっていた」
「そこからのステージタイムは他の選手たちと比べてもかなり良く、しかも安定していた。だから、全体的にはいいラリーだったし、ラリージャパンに向けてもいい流れに乗ったと思う」
そのラリージャパンは11月10日(木)から13日(日)にかけて、愛知県と岐阜県で開催される。ラリーの中心となるのは愛知県の豊田スタジアムだ。4日間で19本のSSが行われるステージは今戦と同じくターマックだが、日本のコースは全体的に道幅が狭くツイスティなコーナーが多いため、非常に精度の高いドライビングが求められる。