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投稿日: 2022.11.17 19:25
更新日: 2022.11.17 19:36

Mスポーツ、複数年契約のブリーンを1年で放出「競争力のあるラインアップ確保に目を向ける」


ラリー/WRC | Mスポーツ、複数年契約のブリーンを1年で放出「競争力のあるラインアップ確保に目を向ける」

 Mスポーツの創設者でありマネージングディレクターを務めるマルコム・ウィルソンは、自身の組織が育てたブリーンがフォードでWRC初優勝を挙げることを期待していたと述べた。

「チームでの1年について、クレイグに感謝したい。彼はシーズンを通して2回の表彰台と、さまざまな路面でのステージ優勝という堅実な結果を残したが、残念ながら2023年に向けてチームをリードするための一貫性はなかった」とウィルソン。

「私は、Mスポーツが彼を今日のようなドライバーに育て上げたことを誇りに思っている。そして私たちは、彼がフォードでWRC初勝利を挙げることを期待していた。残念ながらそれは叶わなかったが、彼の成功と将来の活躍を祈っている」

 対するブリーンも、「Mスポーツとチームの皆が、僕のためにしてくれたすべてのことに深く感謝している」と謝辞を述べた。

「2022年は、僕私にとって初のフルタイムドライブとなる重要なシーズンとなり、それをプーマで完走できたことは素晴らしいことだ」

「短い旅ではあったが、一緒に楽しい時間を過ごし笑顔を共有したこともたくさんあった。Mスポーツには本当の家族のような雰囲気があり、それを置いていくのは寂しいだろう」

「このチームの一員であることは素晴らしい経験だったが、最終的には次のステップに進むときが来た。今後はジェームス(・フルトン)とのパートナーシップを築きながら、前を向いて進んでいきたいと思う。来シーズンに向けて、チームの成功を祈っているよ」

 オリバー・ソルベルグのヒョンデ離脱に端を発し、同じくヒョンデのオット・タナクの去就が未定となっている今オフのストーブリーグにおいて、ブリーンとMスポーツの決別がどのような意味を持つのか。また、ブリーンが向かう先はどこなのか、Mスポーツのアドリアン・フルモーの扱い方を含め、なかなか先が見通せないオフシーズンとなっている。

前任コドライバー、ポール・ネイグルのつなぎでラリージャパンに臨んだジェームス・フルトン
前任コドライバー、ポール・ネイグルのつなぎでラリージャパンに臨んだジェームス・フルトン
旧伊勢神トンネルを走行するフォード・プーマ・ラリー1(クレイグ・ブリーン/ジェームス・フルトン組) 2022年WRC第13戦ラリージャパン
旧伊勢神トンネルを走行するフォード・プーマ・ラリー1(クレイグ・ブリーン/ジェームス・フルトン組) 2022年WRC第13戦ラリージャパン


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