一方、元F1王者ジェンソン・バトンの代役として、開幕直後の欧州イベントにXite Energy Racingから参戦したクリス・ミークだが、急きょのF1チャンピオン欠場によりフェニックスのダブルヘッダーでふたたび出場機会が巡ってきた。そのWRC世界ラリー選手権優勝経験者は、本来なら走ることのなかったアメリカのトラックに関し「ヨーロッパのものとはレベルが違うと言わざるを得ない」と、改めて北米発の選手権にカルチャーショックを受けたと明かす。
「ここには非常に広大な場所があり、トラビス(パストラーナ)はスーパークロスとモトクロスから得た多くの経験により、サーキット設営にもそれをインプットする。正直言ってこれは4輪の『スーパークロス・トラック』みたいなものだ」と語ったミーク。
「アイデアは素晴らしいし、コンセプトも素晴らしい。そしてこれらすべての源になる”非常識な”ギャップジャンプなど……ああ、何者にも変え難いコンセプトがそこにはある。それらすべてをパッケージ化して認識する必要があるんだ」と続けるミーク。
ミーク自身はまだ今後のシリーズ参戦計画が未定ではあるものの、フェニックス第6戦での3位初表彰台の自信と経験を経て、次の機会が来ることを確信している。
「もし彼らがこのようなトラックをもっと続けるとすれば、僕は必ず戻ってくるだろうね!」

