またSS2で右リヤタイヤのパンクに見舞われた後、クルマの足回りを壊し一時は総合8番手に後退しながらも、粘りの走りで総合4番手まで挽回した僚友サンガーは、「チャヤポン(・ヨーター)を徹底的にサポートする」と意気込んで最終ステージに臨み、そのSS6で7番手タイムをマークした。
この結果、総合順位では『トヨタ・フォーチュナー』を駆る青木拓磨に抜かれ5位となったが、彼もまた安定したタイムを刻み続け、ラリーを通じてトライトンのタフさを証明してみせた。
「今回は市販車の高い信頼性と耐久性をベースに、エンジンや足回りをチューニングした比較的市販車に近い仕様でAXCRに臨みましたが、2台のトライトンは力強い走りを披露して上位完走を果たしたことを大変誇らしく思います」と語るのは、チーム三菱ラリーアートの増岡浩総監督。
「トライトンの性能を引き出して素晴らしい走りを見せてくれたドライバーをはじめ、ラリー車を毎日完璧に仕上げてくれたエンジニア、サポートしてくれたスタッフすべての素晴らしいパフォーマンスがあったからこその結果、そして三菱自動車が長年培ってきたノウハウによる賜物です」
「そして協賛各社様からの多大なるご支援、世界各地のファンのみなさまからの熱い応援メッセージがあったからに他なりません。AXCRの参戦を通じて得たノウハウを市販車の開発にフィードバックし、いっそうタフで力強く頼もしい三菱車をつくっていきたいと思います」
ミツビシでは“チーム三菱ラリーアート”のAXCR参戦を記念し、2022年大会の開幕日となった11月21日から、トライトン・ラリーカーのレプリカを東京港区の本社ショールームで公開中だ。なお、展示期間は12月上旬までの予定となっている。アクセス方法など詳しくは公式ホームページ(https://www.mitsubishi-motors.co.jp/carlife/hqshowroom/)を確認してほしい。
■2022年AXCRアジアクロスカントリーラリー 四輪部門総合結果(トップ6)
Pos. | Driver | Car | Gap |
---|---|---|---|
1 | チャヤポン・ヨーター | ミツビシ・トライトン | 8h22″42 |
2 | ジャラス・ジェンカモルクルチャイ | トヨタ・ハイラックスレボ | +5’47 |
3 | 塙郁夫 | トヨタ・フォーチュナー | +5’52 |
4 | 青木拓磨 | トヨタ・フォーチュナー | +15’44 |
5 | リファット・サンガー | ミツビシ・トライトン | +17’14 |
6 | タウィー・ネワンナ | いすゞD-Max | +28’42 |

