TOYOTA GAZOO Racingは、新型トヨタ・ランドクルーザーをダカールラリーに初投入するチームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)をサポ―トしている。TLCは2022年大会で市販車部門9連覇を達成しており、2023年の第45回大会では『ランドクルーザー300 GR SPORT』による初優勝と部門10連覇を目指して戦っていく。
クルーは既報のとおり、“1号車”こと246号車が三浦昂/ローラン・リシトロイシター組、僚友250号車はロナルド・バソ/ジャン・ミッシェル・ポラト組となっている。
菅原照仁が率いる日野チームスガワラも、ハイブリッド車両でダカールに復帰する。2022年大会にハイブリッドシステムを搭載したボンネットタイプの日野600シリーズで参戦した日野チームスガワラ。トラック部門総合22位完走を果たした同チームは2022年に引き続き、菅原/染宮弘和/望月裕司のトリオでサウジアラビアに戻り、改良されたハイブリッドシステムを搭載したトラックで総走行距離8500kmを超える冒険に挑む。


ダカールラリー2023年に参戦するTGRメンバーのコメントは以下のとおりだ。
●TGR W2RCチーム代表 アラン・デュハディン
「2022年は我々にとって素晴らしいシーズンだった。ダカールラリー2022の勝利でシーズンをスタートし、初代のW2RCチャンピオンという栄冠も加えることができ、また、ジニエルがSARRCでのチャンピオンを獲得した」
「この偉業を成し遂げてくれた3台のクルー全員に感謝する彼らはつねに限界への挑戦を続けているし、技術面でもグリン・ホールがGRダカールハイラックスT1+の絶え間ない改良を続けてくれているので、来たるダカールラリー2023への準備はこれまで以上に整っていると思う」
●TGRダカール&SARRCチーム代表 兼 テクニカルディレクター グリン・ホール
「ダカールラリー2023を目前に控え、世界でもっとも過酷な自動車レースに3台体制で挑めることが楽しみだ。我々はこの1年間、懸命な作業でGRダカールハイラックスT1+の改良を進めてきたので、あの過酷なラリーへ向けての準備は万端整っており、力強く戦えると確信している」
●ナッサー・アル-アティヤ
「2022年のW2RCチャンピオン獲得は僕の最初の目標だったので、それを達成できて本当に誇らしく思う。また、GRダカールハイラックスT1+はシーズンを通して着実に進化を遂げており、ナミビアでの最終テストを経て、間違いなく最良のGRダカールハイラックスT1+に仕上がったと思う。あとはサウジアラビアへと向かうだけだ」
●ジニエル・ド・ヴィリエール
「2022年は、とくにSARRCで大変な挑戦だったが、タイトルを獲得しチームとしても大きく成長できた。GRダカールハイラックスT1+も我々とともに進化してきたので、来たるダカールラリー2023にまた出場できるのが本当に楽しみだ」
「SARRCのチャンピオンを獲得したことで、ダカールラリー2023でも優勝を争えるという自信がついたし、スタートが待ちきれないよ」
●ヘンク・ラテガン
「ダカールラリー2022は僕にとって学習の年だったと思っているが、素晴らしい経験だった。ダカールラリー2023は、その経験を活かしての挑戦となるし、GRダカールハイラックスT1+も進化している。サウジアラビアのラリーに全力で挑みたい」
■TGR、TLC、日野チームスガワラ ダカールラリー2023参戦体制
TOYOTA GAZOO Racing | ||
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GRダカールハイラックスT1+ | #200 | ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル |
GRダカールハイラックスT1+ | #205 | ジニエル・ド・ヴィリエール/デニス・マーフィ |
GRダカールハイラックスT1+ | #217 | ヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス |
チームランドクルーザー・トヨタオートボデー | ||
ランドクルーザー300 GR SPORT | #246 | 三浦昂/ローラン・リシトロイシター |
ランドクルーザー300 GR SPORT | #250 | ロナルド・バソ/ジャン・ミッシェル・ポラト |
日野チームスガワラ | ||
日野600シリーズ | #519 | 菅原照仁/染宮弘和/望月裕司 |