前日のステージキャンセルを経て2日ぶりにラリーに戻ってきた二輪部門では、ロス・ブランチ(ヒーロー・モータースポーツ・チーム・ラリー)が今大会初のステージウインを達成。ダニエル・サンダース(レッドブル・GASGASファクトリー・レーシング)、メイソン・クライン(バス・ワールド・KTMレーシングチーム)を抑えたボツワナ人ライダーがヒーロー・モータースポーツに2度目のステージ優勝をもたらした。
スカイラー・ハウズ(ハスクバーナ・ファクトリー・レーシング)はこの日、トップから16分遅れてステージ20番手に甘んじたが、かろうじて総合首位の座をキープした。総合2番手につけるケビン・ベナビデス(レッドブル・KTMファクトリー・レーシング)とはわずか13秒差。同4番手から3番手に浮上したクラインも同じく13秒差でトップを追っている。
トビー・プライス(レッドブル・KTMファクトリー・レーシング)も順位はふたつ下げたが、首位ハウズとのタイム差はステージ6終了時の3分31秒から1分58秒に縮めている。総合5番手のパブロ・キンタニラ(モンスターエナジー・ホンダ・チーム)とハウズのギャップは2分45秒だ。
■TLC、日野チーム・スガワラ、両チームとも前半戦を走破
四輪市販車部門10連覇を目指すチームランドクルーザー(TLC)は、新型トヨタ・ランドクルーザー・GRスポーツを駆るロナルド・バソがステージ102番手/総合98番手でステージ8を走破した。また、チームメイトで同じくランクルのニューモデルをドライブする三浦昂はステージ104番手/総合124番手でラリー前半戦を締めくくり、2台が四輪市販車部門でワン・ツーを築いている。
前日にトラック部門8番手タイムを記録する好走を見せた日野チーム・スガワラの菅原照仁は、この日もステージ9番手タイムをマークし連日のトップ10フィニッシュを決めた。総合順位は部門14番手だ。
1月9日(月)はダカールラリー2023唯一の休息日となっており、2週目の後半戦に向けて英気を養う一日となっている。翌10日(火)のステージ9は、リヤドからハラドに向かうルートでSSの全長は358km。リエゾン(移動区間)を含めた一日の総走行距離は686kmだ。






