「昨年はセミファイナル進出の常連となり、表彰台に絡む戦いを続けて明らかにチーム力が向上したことを示せた」とプッシャー。
「ティモをチームに迎え入れたことは素晴らしいことで、DTMというハイレベルなシリーズの経験がケビン(・エリクソン)にとっても役に立つはず。この選手権でも最強の組み合わせのひとつだろう」

昨シーズンを『ワールドRXチーム・オーストリア』として戦った同チームは、シリーズ終了直後に同郷のスタードライバーであるアレクサンダー・ブルツを招聘して17年型フォード・フィエスタRXスーパーカーのテストを実施。その際、ブルツをレギュラードライバーとして起用する計画も立てていたという。
実際に、2017 MJP RXS 01と呼ばれるチームの最新型モデルをドライブしたブルツは、トップレベルのラリークロスマシンを初経験した感想を次のようにコメントしていた。

「マシンには本当に感銘を受けた。素晴らしいと感じてすぐ、このマシンを上手く走らせる方法を探すのに夢中になったよ」
「とくに、とてつもないパワーを上手く使って早めにターンインしてコーナーをクリアする感覚は病みつきになるね」
「僕の父(フランツ・ブルツ)もラリークロスのFIA欧州選手権で3度チャンピオンになっているし、僕がラリークロスに夢中になるのも当然だ。可能なら、17年にいくつかのイベントに参戦できればと思っているよ」
最終的にブルツは今季もウイリアムズやトヨタとの仕事を継続しており、フルシーズン・エントリーを確約することは叶わなかった。

しかし、代表のプッシャーも「我々は、彼が2017年に私たちと一緒に1~2戦のイベントに参戦できることを願っている」とコメントしており、今後もブルツのラリークロス・デビューの可能性は残されているようだ。