激戦が繰り広げられている二輪部門では、総合3番手のケビン・ベナビデス(レッドブル・KTMファクトリー・レーシング)が今大会初のベストタイムを記録し、同時に総合2番手に浮上した。
ステージ12を終えた段階で部門トップに浮上したトビー・プライス(レッドブル・KTMファクトリー・レーシング)は、チームメイトから2分28秒遅れてのステージ5番手に。この結果、首位を守るプライスと僚友を追うベナビデスのタイム差は12秒となり、どちらが勝ってもおかしくない状況となっている。
なお、この日トップから3分31秒遅れステージ7番手に終わったスカイラー・ハウズ(ハスクバーナ・ファクトリー・レーシング)は、総合3番手に順位を落とした。しかし首位プライスとのタイム差は1分31秒であり、彼もまた優勝候補のひとりだ。
日本勢では、新型トヨタ・ランドクルーザー・GRスポーツを投入したチームランドクルーザー(TLC)をアクシデントが襲った。246号車ランドクルーザー300をドライブする三浦昂がステージ101番手で無事にフィニッシュした一方、チームメイトで250号車をドライブするロナルド・バソは、スタート後まもなくターボトラブルが発生した影響でステージ13から退くこととなった。
アシスタンストラックに牽引されアル・フフーフのビバークに到着した250号車はデイリタイアのペナルティとして15時間20分のタイムが加算され、総合順位は前日までの98番手から109番手に。これに僚友の三浦が110番手で続く。なお、四輪市販車クラスではワン・ツーを維持している。
トラック部門に日野600ハイブリッドで参戦している日野チーム・スガワラの菅原照仁は、部門総合8番手タイムでエンプティ・クォーターを無事にクリア。総合10番手を維持したまま最終日に向かう。
第45回ダカールラリー2023は1月15日(日)、いよいよ競技最終日を迎える。ステージ14はアル・フフーフからフィニッシュ地のダンマームを結ぶ417kmのルート上に設定された全長136kmのスペシャルステージで争われる。


