初日からワン・ツー体制を築いたトヨタ勢の後方3番手には、今季ヒョンデから古巣のMスポーツ・フォードに移籍したオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)が続いた。
エバンスから9.4秒遅れたエストニア人はこのデイ1で複数のトラブルに見舞われ、SS1前のリエゾン(移動区間)では電気系トラブルに遭遇。さらにSS1とSS2の両ステージで5速ギアがない状態での走行を余儀なくされた。
そんなタナクとコンマ1秒の僅差で、元僚友であるティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合4番手に続いた。その1.6秒後方、トップからは17.1秒遅れて新チャンピオンのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が同5番手につけている。
ベテランのダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)は首位から32.1秒の遅れを取り総合6番手に。僚友のエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)は、7番手ピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)を間に挟んで8番手となった。両者のタイム差は1.1秒だ。
チュリニ峠でのSS1を4番手で終えた勝田は、ナイトステージの2本目においてハンドブレーキの問題に見舞われた。この影響でヘアピンカーブでタイムを失い幸先の良いスタートから一転、トップから57秒遅れ総合9番手となっている。
SS3~8が行われる1月20日(金)の競技2日目は、サービスパークの西北に広がるフランス南部の山岳地帯で、3本のステージを各2回走行するスケジュールが組まれている。このデイ2はミッドデイサービスが設定されず、午前と午後のループ間に設けられるタイヤフィッティングゾーンでのタイヤ交換と簡単な整備作業のみで計6本のステージを走行しなければならない。SSの合計距離は105.34km、リエゾンを含めた1日の総走行距離は459.68kmだ。




