更新日: 2023.01.22 22:09
トヨタがWRC開幕戦を1-2で制す。完勝オジエがモンテ通算9勝目、勝田貴元は6位入賞
オジエとロバンペラによるトヨタのワン・ツー・フィニッシュの背後ではデイ2以降、表彰台圏内でラリーを進めたヌービルが総合3位でフィニッシュした。デイ3のSS12とSS13でベストタイムを刻んだヌービルはトヨタGRヤリス・ラリー1勢が席巻した今大会で唯一、他陣営によるステージウインを記録している。
総合4位はトヨタのエバンスだ。ラリー1カーでの初優勝を目指したウェールズ出身の彼はステージ優勝こそSS6の1度きりだったが、計10回ものステージ2番手タイムを記録する安定感をみせていただけに、デイ2でのパンクが痛かった。
ヒョンデから古巣Mスポーツ・フォードWRTに復帰したオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)は総合5位でフィニッシュ。前日のデイ3はパワーステアリングに問題を抱え、最終日もマシンに不具合があるなかでの走行となったが、粘りの走りでトップ5入りを果たしている。
そのタナクと0.1秒差で最終SS18に臨んだ勝田は、同ステージでGRヤリス・ラリー1の左リヤにダメージを負ってしまう。その後「マシンに異常があったためスロットルを開けることができず」レーシングスピードを出せなくなった勝田だが、辛くもライバルに逆転を許さず総合6位フィニッシュを決めた。
総合7位はベテランのダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)、総合8位にはトヨタから移籍したエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)が入った。総合9位は新型シュコダ・ファビアRSラリー2に「藤原とうふ店(自家用)」のロゴを掲げて今戦に臨んだ、トクスポーツWRT2のニコライ・グリアジンだ。今季からデリバリーが開始されたファビアRSラリー2は、このWRC2デビュー戦でクラス初優勝を飾っている。
WRCの次戦第2戦『ラリー・スウェーデン』は2月9日から12日にかけて、北欧スウェーデンのウメオを拠点に開催される。ラリー・スウェーデンはシーズン唯一のフルスノーラリーだ。