オジエとロバンペラによるトヨタのワン・ツー・フィニッシュの背後ではデイ2以降、表彰台圏内でラリーを進めたヌービルが総合3位でフィニッシュした。デイ3のSS12とSS13でベストタイムを刻んだヌービルはトヨタGRヤリス・ラリー1勢が席巻した今大会で唯一、他陣営によるステージウインを記録している。

 総合4位はトヨタのエバンスだ。ラリー1カーでの初優勝を目指したウェールズ出身の彼はステージ優勝こそSS6の1度きりだったが、計10回ものステージ2番手タイムを記録する安定感をみせていただけに、デイ2でのパンクが痛かった。

 ヒョンデから古巣Mスポーツ・フォードWRTに復帰したオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)は総合5位でフィニッシュ。前日のデイ3はパワーステアリングに問題を抱え、最終日もマシンに不具合があるなかでの走行となったが、粘りの走りでトップ5入りを果たしている。

 そのタナクと0.1秒差で最終SS18に臨んだ勝田は、同ステージでGRヤリス・ラリー1の左リヤにダメージを負ってしまう。その後「マシンに異常があったためスロットルを開けることができず」レーシングスピードを出せなくなった勝田だが、辛くもライバルに逆転を許さず総合6位フィニッシュを決めた。

 総合7位はベテランのダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)、総合8位にはトヨタから移籍したエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)が入った。総合9位は新型シュコダ・ファビアRSラリー2に「藤原とうふ店(自家用)」のロゴを掲げて今戦に臨んだ、トクスポーツWRT2のニコライ・グリアジンだ。今季からデリバリーが開始されたファビアRSラリー2は、このWRC2デビュー戦でクラス初優勝を飾っている。

 WRCの次戦第2戦『ラリー・スウェーデン』は2月9日から12日にかけて、北欧スウェーデンのウメオを拠点に開催される。ラリー・スウェーデンはシーズン唯一のフルスノーラリーだ。

オット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
オット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
エサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
エサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
WRC2クラスを制したニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
WRC2クラスを制したニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ

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