チームメイトたちと同様に、全体的に高い次元で安定したペースを記録したエバンスは、金曜日のSS5でタイヤにダメージを負って約40秒を失うまでは、オジエに次ぐ総合2番手につけていた。トラブルから復帰した後も調子は良く、日曜日の朝にスピンを喫するシーンがあったもののポディウムまであと一歩となる総合4位でフィニッシュした。また、最終パワーステージでは3番手タイムを記録しボーナスの3ポイントを獲得した。

 今季ワークス昇格を果たした勝田は、初日のSS1で4番手タイムを記録するなど、走り始めから上位を争うことができるスピードを示した。SS2でハンドブレーキにトラブルが発生し大幅にタイムを失ったが、その後も4番手タイムを連発するなど好調を維持してみせた。

 総合6番手で迎えたデイ4も調子は良く、SS17では今大会ベストとなる2番手タイムを記録した。最終ステージのSS18ではマシンにダメージを負い多くのタイムを失ったもののポジションを死守し、難関ラリー・モンテカルロで総合6位入賞を果たしている。

「この結果を非常にうれしく思う。素晴らしいかたちでシーズンをスタートすることができた」と語るのは、TGR WRT代表のヤリ-マティ・ラトバラ。

「2023年は厳しい戦いになることが予想され、このラリーもどうなるのだろうかと思っていたが、チーム全員の努力が報われた。昨年のこのラリーでセバスチャン(・オジエ)は優勝まであと少しだったので、今回は非常に高いモチベーションを持ってここモンテカルロにきた。木曜日の夜から彼の目には闘志が感じられたし、その後も完璧なドライビングを見せてくれた」

「また、カッレ(・ロバンペラ)、エルフィン(・エバンス)、(勝田)貴元が素晴らしいペースで走ってくれたことにも満足している。カッレはモンテカルロの初表彰台に向けて確実に成長してきたし、来年はきっと優勝できると思う。(チームとしては)今回クルマは非常に好調だったが、これからも努力し続ける必要がある」

デイ2のパンクで遅れながら4位まで挽回したエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
デイ2のパンクで遅れながら4位まで挽回したエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
総合6位入賞を果たした勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
総合6位入賞を果たした勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ

本日のレースクイーン

菊池ゆうきくちゆう
2025年 / スーパーGT
TWSプリンセス
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年6月号 No.1608

    [特集]レッドブル 角田裕毅
    5つの進化論

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円