「今はチャンピオンシップでレースをしていないので少し違う立場だけど、こうして戻ってくるのは素晴らしいことだ。子供の頃からラリークロスに関わっていて、1980年代から90年代には父が欧州選手権に出場するのを見ていたからね」と続けたエクストローム。
「僕の新たな役割は、シリーズに公平を期すべくあらゆる分野に及ぶ。スポーティングディレクターとしてプロモーターを代表し、フォーマットからコマーシャル、スポンサーシップ、さらには製品全体に至るまで、このスポーツと世界選手権に関連するすべての問題を担当することになる」
「シリーズの歴史の中で、この重要な段階にあるWorldRXを本当に強化するべく、僕の経験を活かしたいと思っている。つまり、ドライバーやチーム、サーキットにパートナー、FIA国際自動車連盟、そしてもちろんアーネ(・ディルクス)やRXPのメンバーとともに、緊密に連携することになるだろう」
その新たな挑戦を決断するのに際し、ラリークロスは「僕が目にしたすべてのことから、まだ最高の時代を迎えていないと確信している」と語った。
「これまでにも言ってきたとおり、僕は2013年までこの競技に携わってこなかったが、父の姿を追ってこの世界に飛び込んだのは明らかだ。その点でも、僕にとってすべてが始まった場所でもあるんだ。そのWorldRXは、わずか9年という短い期間で他のほとんどのカテゴリーでは実現できない方法で、ファンの想像力をかき立てる可能性をすでに示してきた」とエクストローム。
「さまざまな理由から厳しい数年間だったことは否定できないが、RXPが引き継いでエレクトリック時代が始まって以来、新しい世代のファンを引き付け、このチャンピオンシップを大成功に導くための要素はすべてそろっている」
個人としても、過去何年にもわたってモータースポーツの電動化を強く支持してきたチャンピオンは、改めて「ラリークロスほどこれに適した場所はない」と強調する。
「レースフォーマットの適切な長さは、ドライバーがこれらの驚くべきクルマの性能とフルパワー、その可能性を実際に活用できることを意味する。メーカーを取り戻し、より多くのチームとスポンサーを関与させたい場合、これは明らかに主要な目標のひとつで、より持続可能であることが重要であり、前進する唯一の方法だ」
「将来、すべてのモータースポーツは、それがどれだけ持続可能かによって判断されるようになる。行動するときは今で、WorldRXにはそのための切り札が用意されている。これによりメーカーやプライベートチームは、環境に配慮した資格を損なうことなく技術的専門知識を披露することができる。それは双方にとって好都合であることに疑いの余地はないよ」

