ラッピの脱落により総合3番手争いは、僚友のティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)と、“現王者”カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)の両名によって展開されることに。
この日、SS13までにそれぞれ2回ずつステージウインを飾った両者のギャップは、同ステージ終了時点で3.7秒だった。続くSS14はヌービルがベストタイムを記録した一方、ロバンペラは3.7秒遅れた。ふたりが同タイムで並んだ状態で迎えたSS15、ここでもヌービルが速さを見せ一番時計をマーク。対する現王者はタイヤの摩耗から3.8秒の遅れを取り4番手に順位を下げることとなった。
また、トヨタ陣営ではエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)も苦戦を強いられた。彼はデイ3を総合4番手でスタートしたが、クルマに自身を持つことができずペースが思うように上がらなかった。SS12ではスピンもあり6番手に後退。ラッピのアクシデントにより5番手に浮上したが、前日からポジションをひとつ落としてデイ3を終えることとなっている。
総合6番手はMスポーツ・フォードのピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)だ。彼の後方にはWRC2クラスの上位を争うオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)、オーレ・クリスチャン・ベイビー(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)、サミ・パヤリ(シュコダ・ファビアRSラリー2)、ニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2)が続いた。
前日のSS5でロールをともなうクラッシュを喫し翌SS6でデイリタイアとなった勝田は、チームによって修理されたクルマで再出走を果たした後、計7本のSSを走破して総合40番手につけている。
競技最終日となる12日(日)はSS16からSS18の3SSで争われる。まずウメオの北側に設定された全長26.48kmの新ステージ“バスタービック”でSS16、SS17が連続で行われた後、デイ3の最後に行われたSS15の再走ステージ“ウメオ2”で最終パワーステージが実施される。3本のSSの合計距離は63.04km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は223.98kmだ。




