更新日: 2023.02.13 17:55
ヒョンデ、チームオーダー失敗もW表彰台に笑顔「スピードの神々の判断を尊重」とアビテブール/WRC第2戦
ラリーの最終日、ヒョンデチームは前日にカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)を逆転して総合3番手となったヌービルを2位でフィニッシュさせるべく、トップとの差が開いたブリーンに対してチームオーダーを発令した。
ブリーンはこの指示に従いSS17後のTCに遅れて入り、10秒のタイムペナルティを受けることでチームメイトに順位を譲った。陣営としてはサードカーをシェアするかたちで参戦するブリーンよりも、フルシーズンドライバーであるヌービルにより多くのポイントを獲得させたかったのだ。
しかし、ヒョンデチームの目論見は外れる。その原因は最終SS18でのヌービルのドライビングミスだ。
彼はスノーバンクにヒットしてタイムを失い、ブリーンから1.8秒遅れのステージ6番手でフィニッシュした。ステージ開始前の両者のギャップは0.5秒であったためヌービルは3位に後退し、余計に得られるはずだった3ポイントを失ったばかりか、パワーステージでのボーナスポイントも獲得することができなかった。
「クレイグにペナルティを課すことで、その作戦をサポートした」とアビテブール。
「だが、プランどおりにはいかなかった。スピードの神々はそうではないと判断したのだ。我々はそれを完全に尊重する」
「素晴らしい復活を遂げたティエリーを含め、私たちは笑顔でいる。(ヌービルは)ラリーのスタート直後からさまざまな理由で苦戦したので、(そこから挽回して)表彰台に上ったことは彼にとって素晴らしい話だ」
「クレイグは、スピードやパフォーマンスだけでなく、チームの状況を理解する姿勢も含めて、この週末をとおして非常に高い貢献をしてくれた」
「全体として素晴らしいチーム成績だ。控えめに言っても波乱万丈だったラリー・スウェーデンを締めくくるのに、これは素晴らしいゴールだと思う」