「これはまさに“ビースト(獣)”のようなクルマであり、競争力のあるパッケージでEuroRX1挑戦に向かうことができる立場にいるのは本当に良い気分だ」と興奮気味に語ったパトリック。
「僕らは今年何をすべきかを評価するため、本当に懸命に取り組んできた。これは僕のキャリアにとって大きな前進だと思っている」
「僕の目標は最終的に世界選手権に出場し、できればタイトルを争うことさ。そのため、ここ数年は可能な限り多くの経験を積むことがすべてだ。今季のEuroRX1にプジョー208WRXで参戦できることで、まさにそれが達成できると信じている」
そのパトリックに豊富な経験と専門知識へのアクセスを提供する#YellowSquadは、プジョー208WRXを手掛けたハンセン・モータースポーツの傘下で運営される若手ドライバープログラムであり、オーナーのケネス・ハンセンと#YellowSquad創設者のケビン・ハンセンは、パトリックと拠点近郊で実施した短いシェイクダウンの成果も踏まえ、今季の見通しについて強気の姿勢を示している。
「2023年のラインアップにパトリックが加わったことを本当にうれしく思う」と、2019年WorldRX王者ティミーの実弟で、自身も優勝経験を持つケビン。
「彼は昨年のRX2eで最有力候補のひとりと目されながら宿願を果たし、スーパーカーでイギリス・ラリークロスチャンピオンにも輝いている。彼がラリークロスの未来のスター候補であることは間違いないね」
「18歳の彼は非常に才能があり、この#YellowSquadのファミリーに加わったことに非常に興奮している。以前の内燃エンジンのプジョー208を彼がどのように乗りこなすかを楽しみにしている」
一方、昨年のヨーロッパ選手権で3度目のタイトルを獲得したマルクランドは、わずか11時間の契約交渉で合意に達し、激戦のシリーズで「新しいプロジェクト」を引き受けることを決断した。
「SETプロモーションは昨年の優勝車を売却していたから、しばらく何もしないように見えていたが、ユッシ(・ピノマキ/チーム代表)から『やりがいがあって、楽しい』と感じられるアイデアを持ち掛けられたんだ」と明かした30歳のEuroRX1チャンピオン。
「この新しいプロジェクトで僕にプレッシャーはないけれど、僕らの集合的な経験が、この挑戦を素晴らしいシーズンに変えることができるのを願っている」
まだ参戦形態や投入車両など詳細は調整中とのことだが、開幕戦の会期前には正式なチーム体制がアナウンスされる見込みだ。

