更新日: 2023.04.12 17:04
開幕勝者ヘイデン・パッドンが「予定変更」で第2戦へ。マッズ・オストベルグも「大歓迎」/ERC
「まずはパートナーであるピレリのサポートに感謝したい。アルバは我々のホームラリーであり、過去数年間ですでに優勝を経験しているイベントだ。これは素晴らしいラリーであり、来年のFIA ERCで見られることを本当に楽しみにしているよ」と続けたリッツォ代表。
「このラリーは挑戦的なステージのある素晴らしい場所で、情熱的な人々によってうまく組織されている。チームとヘイデンの両方のために、カナリアスの前にヒョンデi20 Nラリー2でターマックでのマイレージを構築するべく、特別な準備なしでアプローチするつもりだ」
そのパッドンとはWRC世界ラリー選手権でも研鑽を積んだ好敵手、マッズ・オストベルグ(シトロエンC3 ラリー2)も「ヘイデンもカナリアスにいるのは、素晴らしいことだ」と、ライバル関係の再開を歓迎する言葉を残した。
「どのラリーでも勝てる選手は5人か6人で、ヘイデンもそのうちのひとりだと確信している。当然、ビッグファイトになると思うが、カナリア諸島に戻れることを本当に喜んでいるよ。すべてのラリーと同様に、僕らは勝つためにそこにいる。それが第2戦での目標でもあるんだ」
昨季ERC初タイトルを獲得したエフレン・ヤレーナ(シュコダ・ファビアRSラリー2)擁するチームMRFタイヤは今季、“ディーラーチーム”をサテライト的に展開し、パッドンもオストベルグも、そのチャンピオンタイヤを装着してフルターマック戦に挑む。とくにオストベルグは、同ラリーへのデビューとなった2016年にはリードを奪いながらSS7でクラッシュを喫し、勝利を逃した経験もある。
「過去にラリーに参加したこともあるし、休暇で何度も訪れた島でもあるから、個人的に島との強いつながりを感じてラリーを楽しんでいる」と語った35歳の元WRC2チャンピオン。
「戻ってくるのは素晴らしいことだ。ステージは本当に素晴らしく、要求が厳しく、速い部分もある技術的なもの。間違いなく大きな挑戦になるね」
その7年前のイベントに先立って行われたインタビューでは、当時のRMCモータースポーツが運営するフォード・フィエスタR5のステアリングを握る機会が、どのように与えられたかについてのエピソードも披露していた。
「信じられないかもしれないが、それはInstagram(インスタグラム)に投稿した写真からだったんだ!」と明かしたオストベルグ。
「僕は(2015年の)復活祭の頃にカナリア諸島で休暇を過ごしていた。ホテルの写真をインスタグラムに投稿し、島がどれだけ好きかを伝えたんだ。そこでホテルの支配人が僕にコンタクトし、この島の関係者たちを紹介してくれた。僕らは話し合い、最終的にRMCモータースポーツと契約を結ぶことができ、ラリーに参加することができた。これは素晴らしい出会いさ」
そのオストベルグもこの週末にイタリアへ飛び、パッドンとともにアスファルトでのウォームアップを行い、お互いに対戦する別の機会を得る。「良い準備ができて、ターマックでマシンとタイヤのフィーリングが良くなることを願っているよ」