上述の通り、ラトバラは4点リードでランキング首位につけている。今季のレギュレーションでは、ポイントリーダーは各大会競技初日に先頭走者を務めることが義務付けられており、ラトバラは3月10~12日の第3戦メキシコでその役目を務める。
ラリー競技では、走行順が早いほど荒れた路面コンディションで走る必要があるため、タイムを出しにくく、総合順位を上げることが難しくなる。

今季開幕2戦で先頭走者を務めたオジエは、ラリー・メキシコで先頭走者にならないよう、ラリー・スウェーデンの最終ステージでアクセルを緩めたと明かした。
オジエは「(ラリー・スウェーデンの最終SS18で)ヤリ-マティがわざとペースを落として、メキシコで僕に先頭走者を務めさせるかもしれないと一瞬考えた。彼が全開で攻めてくれてハッピーだよ」と冗談交じりにコメントしている。

「SS18で全開アタックはしなかった。ヤリ-マティがポイントリーダーになることは、ほぼ確実だったから3~4点の追加点が獲れれば良いと思っていたからね」
「そして予想通り、ヤリ-マティが4点差でランキング首位になった。これで僕はラリー・メキシコで“清掃役”を務めなくて済むわけだ」
なお、そのラリー・メキシコは気温と標高が高く、マシンやドライバーに大きな負荷がかかるイベント。開発期間中、トヨタが灼熱の高地でテストを行ったことはなく、チームにとっては大きな試練になると考えられている。
対策として、チームは今週スペイン南部のアルメリアでテストを行っているが、ラトバラが走行開始直後にマシンを横転させたため、テストは早々に切り上げられている。