ラリーの競技初日を終えて、TGR WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表は「我々にとっては非常に複雑な心境の一日だった」とデイ1を振り返った。
「しかし、カッレ(・ロバンペラ)が示してくれたパフォーマンスはとてもポジティブなものだった。彼の勝利へのモチベーションが非常に高いことが伝わってきた。午前中はクルマに満足しきれていなかったようだが、セットアップを微調整することで自信を持ち、その後は最後まで快調だった」
「エルフィン(・エバンス)については、今日は出走順トップということで、厳しい戦いになることは分かっていた」
「それでも午前中はいい位置につけていたのだが、午後になって路面が荒れたり轍ができたりするなどコンディションが悪化し、残念ながら最後から2番目のステージで大きなアクシデントに見舞われてしまった。だが、何よりも重要なのは彼とスコット(・マーティン/コドライバー)が無事だったということだ」
勝田を襲ったトラブルについては「残念でならない」とラトバラ。同氏はそれに加えてデイ2の展望を語った。
「貴元は素晴らしいスタートを切っていただけに、午前中で止まってしまったことも残念でならない。それでも、ポジティブに考えて明日に備えたいと思う」
「明日のステージはそれほど荒れてはいないと思うが、タイヤをうまく管理して走らなくてはならない」
その競技2日目、13日(土)に行われるデイ2は、ポルト北東に広がるカブレイラ山脈を中心に、3本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行し、一日の最後にウサダのラリークロス・サーキットでスーパーSSが行われる。全長37.24kmのロングステージ“アマランテ(SS10/13)”を含む計7本のSS合計距離は今大会最長の148.68km。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は667.88kmだ。
