SS1でステージウインを飾ったルーベは、午前中最後のステージとなったSS3で発煙に見舞われ、あわやリタイアの危機に瀕した。しかしMスポーツはこの問題を解決し、彼は競技を続行することが可能になった。
ルーベは「ステージ終盤、最後の1km手前でクルマが燃え始めた」と当時の状況を振り返り、「今年は運がない。クレイジーだ」と述べた。
午前中にラリーをリードしながらSS4でタイヤのパンクに見舞われ順位を落としたタナクは、総合6番手で初日を走破した。これに続いたのはWRC2勢で、クラストップにつけているオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)が総合7番手。以下、ガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2)、ヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)、アンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2)と続くトップ10リザルトとなっている。
一方、チャンピオンシップリーダーとしてポルトガル入りしたトヨタのエバンスは、SS7の13.8km地点での激しいクラッシュによってデイリタイアに。車載映像では事故直後にエンジンルーム付近から炎が上がる様子も見られたが、幸いエバンスとコドライバーのスコット・マーティンはすぐにマシンを降り、両名とも無事が確認されている。
チームメイトの勝田は、SS1の終盤から発生していたオルタネーターの故障によりSS3直前にクルマがシャットダウンしてしまった。このトラブルの影響で競技を続けることが不可能となり無念のデイリタイアを喫した。
13日(土)に行われるデイ2は、ポルト北東に広がるカブレイラ山脈を中心に、3本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行し、一日の最後にウサダのラリークロス・サーキットでスーパーSSが行われる予定だ。全長37.24kmのロングステージ“アマランテ(SS10/13)”を含む計7本のSS合計距離は今大会最長の148.68km。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は667.88kmとなっている。



