一方のソルドは、同ステージと2台同時出走のスーパーSS“ロウサダ・サーキット”の計2本でステージベストをマークしたが、ふたたび総合3番手となったヌービルに対してのギャップは前日の15.2秒から11.1秒に縮まっている。またヌービルと4番手ラッピのタイムも2.3秒と僅差だ。
そんなヒョンデ勢と表彰台を争っていたMスポーツのピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)は午前中の2本目、SS10“アマランテ1”のフィニッシュ直前のコーナーが連続するセクションで、クルマを山肌にヒットさせてしまう。これによりマシンの右フロント足回りが壊れ無念のリタイアとなった。
彼のチームメイトであるオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)は総合5番手で競技2日目を終えた。初日午前にはラリーリーダーだったエストニア人はタイヤのパンクにより遅れを取った後、デイ2でも不運なアクシデントに見舞われた。そのひとつがSS13での飛び石によるフロントガラスの損傷。さらにSS15ではハンドブレーキにも不具合が生じていた。これによりトップとの差は2分20秒以上となっている。
総合6番手以下にはWRC2クラス上位陣が並び、SS15終了段階でオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)を逆転したガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2)がその先頭に位置している。順位をひとつ下げたソルベルグがクラス2番手/総合7番手、アンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2)がこれに続いた。
競技最終日となる14日(日)のデイ3は、サービスパークが置かれているマトジニョスの北東エリアで4本のSSが行われる。最終パワーステージの舞台にもなる“ファフェ(SS17/19)”はビッグジャンプで知られる、ラリー・ポルトガルの名物ステージだ。4本のステージ合計距離は55.42km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は、335.08kmとなっている。





