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 勝田は翌日13日(土)のデイ2で再出走を果たしたが、表彰台獲得の可能性が事実上なくなったことから、心境としてはやはり大きく落ち込んだという。

「自分の中ではなかなかスマートには……もちろん切り替えてはいたのですけれど、ラリー・ポルトガルに向けて非常に気合いも入っていたのでかなり落ち込みましたし、正直(落ち込み具合は)大きかったです」と勝田。

 それでも勝田は、最終日にはより多くのマニュファクチャラーズポイントを獲得すべく、デイ2にデイリタイアを喫し勝田と同じように再出走を果たしたピエール-ルイ・ルーベ(Mスポーツ・フォードWRT)を逆転するために果敢に攻めた。その結果、SS16でステージベストをマークし、SS18でもトップ3に入るタイムを記録した。

 また最終パワーステージでは、早い出走順という不利な条件に加えてタイヤを使ってしまったなかで4番手タイムを記録。総合順位でルーベを交わすことはできなかったものの、このステージでボーナスの2ポイントを獲得し、現在ランキング首位に立っているトヨタチームに貴重な追加ポイントをもたらしている。

 改めて今戦を振り返った勝田は、「なんとかポイントは持ち帰れたので最低限の仕事はできたかな、という風に思っています」と感想を述べた。

「最初にも言いましたが、本当に簡単にまとめると金曜日のトラブルがすべてだったかなというところです。本当に悔しい一戦になってしまいましたので、なんとか今回の経験を機に、今後のグラベル連戦でしっかり復調していけるようにしたいなと思ってます」

 その次戦第6戦は、6月1日から4日にかけて地中海に浮かぶリゾート地、サルディニア島で開催される『ラリー・イタリア・サルディニア』だ。勝田は昨季2022年の同大会を総合6位でフィニッシュ。パワーステージでは5番手となりボーナスの1ポイントを獲得している。

デイ2で再出走を果たした勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合33位でラリーを感想した。 2023年WRC第5戦ラリー・ポルトガル
デイ2で再出走を果たした勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合33位でラリーを感想した。 2023年WRC第5戦ラリー・ポルトガル

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