更新日: 2023.06.20 00:48
TGR WRCチャレンジプログラム2期生がERCポーランドに参戦。轍に苦戦も小暮が4位完走
●小暮ひかる(ルノー・クリオ・ラリー4/クラス4位)
「結果をうれしく思っています。どのステージもとても楽しみましたが、路面状況は予想以上に軟らかく、轍が多かったです。このような状況でのドライビングに少し苦戦していたので、土曜日は少し抑え気味にいきましたが、日曜日はもう少しプッシュを試み、タイムも出るようになりました」
「講師陣が轍のセクションにもためらわずに入っていくように後押ししてくれて、それがうまくいきました。良い経験が得られ、良い週末になりました。ペースノートやクルマのセッティングにも良い自信を持つことができ、すべてがうまくいきました。次戦のラリー・リエパヤではさらに良い結果が出せればと思います」
●大竹直生(ルノー・クリオ・ラリー4/リタイア)
「SS2で外側に膨らみ、木の切り株をヒットしてしまったことで、土曜日は残りのステージが走れませんでした。我々にとって新しいステージとなるポーランドで走行マイレージを稼ぐことが今回のメインポイントでもあったのでとても残念でした。ですが、早い段階から自信を持って走れていましたし、日曜日に再出走した際も同様で、スピードを見せられたことはよかったです」
「ステージは轍がひどく、クルマにとってタフな状況で、特に轍が大きかったSS13のどこかでラジエターにダメージを負い、走行を継続できなくなりました。轍が非常に深い場所や路面が軟らかい場所など、初めての経験ができたのはよかったです。自分としては高速ステージでの走行がとても楽しく、ペースノートもうまくいきました」
●山本雄紀(ルノー・クリオ・ラリー4/リタイア)
「日曜日の午後のアクシデントまではつねに競争力ある走りができ、ラリーはうまくいっていました。ずっとトップ争いに絡むことができていたのは少し驚きでもありましたが、良かったです。自分たちにとっての新しい路面での走行をとても楽しむことができました」
「SS13では、道に大きな穴があったところでのブレーキでパンクをしていたのだと思います。ですがそれに気づかず、次のコーナーに向けてクルマの向きを変えようとしましたが、まったくできませんでした」
「今回のような轍はフィンランドでは経験がなく、私にとって新しく大きな学びでしたが、すぐに適応はできたと思います。車両トラブルとパンクがありましたが、それ以外のステージでERC4の上位ドライバーと互角に戦うことができたのはとても良かったです」
TGR WRCチャレンジプログラム2期生の次なるトレーニングの舞台は、6月17日~18日に開催されるERC第4戦『ラリー・リエパヤ』だ。同イベントはバルト海に面するラトビアを舞台に争われる高速のグラベルラリーであり、2024年には『ラリー・ラトビア』としてWRCのカレンダーに初めて組み込まれる予定となっている。