更新日: 2023.06.06 12:37
勝田貴元、2本のベストタイムとパワーステージでのポイント獲得で速さを見せる/WRCイタリア
「非常に難しいラリーだったにもかかわらず良いペースで走行し、スピードも備えていたことを嬉しく思う」と続けたトヨタチームのボス。
「小さなミスはいくつかあったが、それは充分に起こり得ることだ。彼(勝田)とともに原因を調査分析して将来に向けた改善に努めようと思う」
サルディニアでの戦いを終えた勝田は、自身のラリーを次のように振り返った。
「金曜日の朝スタートした時からペースは良く、2本目のSS3ではベストタイムを記録することができました。続くSS4はロングステージで非常に難しく、路面が滑りやすかったことでオーバーシュートしてしまいました。その後も走り続けることができたのはラッキーでした」
「土曜日最初のSS8ではウォータースプラッシュへのアプローチを誤ってしまいました。水深がかなり深く、なおかつスピードが少し高すぎたのでブレーキをかけて水の中に入ることになり、クルマに非常に大きなダメージを負って競技を続けることができなくなってしまいました」
「とても残念でしたが、これを教訓として今後に生かしたいと思います」
「日曜日はクルマのフィーリングがとても良かったので、パワーステージではプッシュし、ポイントを獲得することができました。このような良い形でラリーを終えることができてよかったです。次のケニアが今から楽しみですし、今年も良い結果を残せることを願っています」と勝田は次戦への期待を込めてコメントを締めくくった。
勝田の次戦は6月22日(木)~25日(日)にアフリカ、ケニアで行われる第7戦『サファリ・ラリー・ケニア』だ。この伝統的なグラベルラリーは、非常にハイスピードなステージもあれば、路面が荒れていたり軟らかい大量の砂に覆われている区間もあるなど、マシンにとっても選手にとっても過酷な一戦となる。同ラリーで2021年に総合2位、2022年に総合3位と、2大会連続で表彰台に立っている勝田にとっては非常に相性のいいラリーといえる。