2016年のオフシーズンにロサンゼルスへ飛んだデイリーは、当時デイル・コイン・レーシングからインディカーに参戦していた関係で、ホンダの協力を得てこの分野の名門オルスバーグMSE製『ホンダ・シビッククーペRXスーパーカー』をテストしていた。しかし、そこから実戦出場の機会には恵まれず、自身はeスポーツ上の『iRacing』でラリークロスやオフロード戦にトライし、2021年には現実のNASCARカップシリーズで、パストラーナと同じくデイトナ500にも参戦した。
今回、インディカーでキャリアを重ねてきたデイリーを迎えたチーム代表のデニス・レインボールドは、デイリーの多彩な経歴こそが現チャンピオンチームの前進を助け「組織として進化を続けるのに役立つ」と、電撃的なカテゴリースイッチを経ての契約締結を喜んだ。
「新たに生まれ変わるシリーズを前に、彼をドレイヤー&レインボールド・レーシングのファミリーに迎え入れることができて興奮している」と続けたレインボールド代表。
「すでに証明されているコナーの才能とレーシング・アビリティは、我々が彼をチームに加える決断を支え、かつ理想的なものとしている。彼のユニークなスキルが、このスリリングな分野での我々の成功に大きく貢献することに、なんら疑いの余地はないね」
今週末、デイリーはオリバー・ベネット率いるXITEエナジー・レーシングのクリス・ミークや、前出のオルスバーグMSEから参戦する2012年PWRC王者のベニート・ゲラ、そしてケビン&オリバーのエリクソン兄弟や、引き続きバーモント・スポーツカー(VSC)からエントリーする盟主パストラーナやコナー・マテルら、経験豊富なライバルたちに相対することになる。


