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 前日のデイ3で勃発したTGR-WRT内での表彰台争い、エバンスと勝田のバトルは前者に軍配が上がった。ケニアで3年連続の表彰台獲得を目指す勝田に対し16.7秒のリードも持って最終日に入ったエバンスは、オープニングのSS14でトヨタGRヤリス・ラリー1のリヤウイングにダメージを負ってしまう。

 一方の勝田はこのステージでロバンペラ、オジエに続く3番手タイムを記録し、チームメイトとのギャップを11.4秒に縮めた。しかし続くSS15とSS16ではエバンスの後塵を拝するかたちとなり35.7秒のビハインドに。午後のSS17は3番手タイム、SS18で今大会2度目のステージウインを飾り22秒差に迫ったが、最終ステージでの逆転は叶わず。最終的には3位エバンス、25.3秒遅れて4位勝田というリザルトになっている。

 前日と同様に、トヨタ勢の4台の後に続いたのはダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)で、ヒョンデ・シェル・モビスWRTのチームメイトたちが連日のメカニカルトラブルによってデイリタイアを喫するなか、陣営最上位の総合5位でフィニッシュした。

 Mスポーツ・フォードWRTの最上位は、総合6位でラリーを終えたオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)。7位に僚友ピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)が続き、デイ2でのデイリタイア後「8位フィニッシュを狙う」と話していたヒョンデのヌービルが“有言実行”の8位完走を果たしている。パワーステージを制したベルギー人の後方、総合9位はWRC2クラスウイナーとなったカエタン・カエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)、10位にはアニマルバーとシュノーケルを備えたシュコダ・ファビア・ラリー2エボをドライブしたオリバー・ソルベルグが入った。

 WRCの次戦第8戦はタナクの母国ラウンドとなる『ラリー・エストニア』だ。“グラベルラリー7連戦”の4ラウンド目となる同イベントは、7月20日(木)から23日(日)にかけて開催される。

ダニ・ソルド’(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第7戦サファリ・ラリー・ケニア
ダニ・ソルド’(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第7戦サファリ・ラリー・ケニア
総合4位となった勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第7戦サファリ・ラリー・ケニア
総合4位となった勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第7戦サファリ・ラリー・ケニア
オット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第7戦サファリ・ラリー・ケニア
オット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第7戦サファリ・ラリー・ケニア
カエタン・カエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ) 2023年WRC第7戦サファリ・ラリー・ケニア
カエタン・カエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ) 2023年WRC第7戦サファリ・ラリー・ケニア

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