そして今季のWorldRXでも、引き続き同郷スウェーデンのPWRレーシングを母体とするCEディーラーチーム・バイ・ボルボ・コンストラクション・イクイップメントからエントリーし、オリジナルモデルの『PWR RX1e』をドライブ。デルタに乗るローブとはライバルとして対峙している。
そのふたりがエクストリームEでタッグを組み、新たに『クプラ・タバスカンXE』で共闘することになるが、陣営はこれまでのところ表彰台に戻っておらず、今季より導入された週末ダブルヘッダーの第2戦となるサウジアラビアでの4位がこれまでのチーム最高成績となっている。
「ナッサー(・アル-アティヤ)はFIAバハ・ワールドカップで2勝を挙げ首位に立っており、同じ週末に行われる第3戦への出場許可を求めてきた。もちろん我々としても彼がそれを可能にする方法はないかと考えた」と説明するのは、アプトのCEO兼チーム代表のトーマス・ビアマイヤー。
「その代案としてクプラと協力し、素晴らしい候補としてセブ(セバスチャン・ローブの愛称)と契約できたことをうれしく思っている」
現在はランキング9位に留まる戦績を考慮し、シリーズ通算2勝と6回の表彰台、そして6回の予選最速を記録するレジェンドに“再起動”の機会を託す。
「記録的な世界チャンピオンであり、言わずと知れたエクストリームEチャンピオンが我々のチームにいることは光栄だ」
「チームは皆、サルディニアでの週末を楽しみにしている。我々は一緒にたくさん楽しみたいだけでなく、スポーツの観点からも成功したいと思っている。目標は明らかに勝利だ!」

