今シーズン3度目となるワークス参戦となった勝田は、総合6番手のピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)と接近戦を繰り広げ、SS20で6番手の座を奪った。しかし、最終のSS21でわずか0.3秒差で逆転を許し、最終的に総合7位でラリーを終えている。
今大会を終えてマニュファクチャラー選手権でのリードを57ポイントに拡大したトヨタチームのボスは、エバンスの働きも評価している。
「エルフィン(・エバンス)もいい戦いをしていた。パワーステージでは力強い走りで2番手タイムを記録した。これにより彼自身にとって貴重なポイントを獲得しただけでなく、マニュファクチャラー選手権でもリードを拡げることができた」
「今週末は、佐藤(恒治トヨタ自動車社長)さんが我々とともにいてくれたが、彼と一緒に勝利を祝うことができて本当に嬉しかった」
「いまは2週間後にフィンランドで開催されるチームのホームラリーを楽しみにしている。もちろん、そこでも優勝できることを願っているよ」
なお既報のとおり、ラリー・フィンランドではラトバラがドライバーとして復帰し、彼の代わりに豊田章男TGR-WRT会長がチーム代表代行を務めることになっている。その第9戦フィンランドは、WRCを代表するハイスピード・グラベル(未舗装路)イベントであり、サービスパークはTGR-WRTのヘッドクォーターのすぐ近くに置かれるため、チームにとっては“ホームラリー”となる。

